「新しくテレワークで仕事を始めてみたい」
「突然会社から在宅勤務と言われたけど、何から始めればいいかわからない」
「便利なツールが多くて選び方がわからない」
テレワークが珍しくなくなった昨今、上記のように考えている方が増えています。
この疑問を解決するため「在宅でも快適な環境を整えないといけない!」「昇降式のデスクがオススメ!」など、ネット上ではさまざまな情報が飛び交っていますよね。
今回は、テレワーク歴3年目の私が「なるべくお金をかけず」最低限必要なものだけを集めたリストをご紹介します。
テレワークは、いくらでも初期費用をおさえることができます。
ぜひ、参考にしてみてください!
テレワーク初心者は安価なツールで揃えた方がいい理由
初めて環境を整えるのであれば、やっぱり便利なツールは揃えたいもの。さらに、おしゃれなグッズや、ブランドのデスクなど、テレワーク関連の商品は誘惑が多いですよね。
ですが、テレワーク初心者の方に関しては、「まず安価なツールで揃えるべき」だと思っています。
その理由についてお伝えしていきます。
外国製でも十分使えるツールがある
ひと昔前のように、安いものが粗悪だったり、すぐ壊れたり・・・といったことが少なくなったと思います。
ネットで購入できる安価なテレワーク関連商品は、多くが外国製ですよね。「中国製は日本製に比べて信用できない」「すぐに壊れるから嫌だ」といった声が多数あるのも知っています。
しかし、私は外国製が粗悪だという偏見は持たず、生産国は全く見ずに、毎回安価なツールを使用しています。
結論から言います。テレワーク歴3年目に入ろうとしてますが、どの製品も一度も壊れていません。そして、全然ふつうに使えます。
商品レビューなんかを見ていると「届いたときパーツが割れていた」「1回使っただけで壊れた」というレビューも見かけますが、それは日本製品も同じではないかな?と思っています。(粗悪品の確率が日本製品より高い可能性はありますけどね)
「コスパ」を考えるなら、まずは安価で自分にあったツールを探すべき
最近のテレワーク関連商品って、本当にたくさんありますよね。北欧風だったり、オシャレだったり、材質が良かったり、めちゃくちゃ多機能だったり。私もすごく惹かれます。
ですが、良いと思った商品が自分に合うツールかはわからないですよね。「合う」かどうか、というのは「自分のニーズにマッチしているか」ということです。
- オシャレなキーボードを買ったけど、打ちにくくて使わなくなった
- 最新の高音質ヘッドホンにしたけど、別に音楽なんて聞かなかった
上記のように、せっかくお金を出して買っても使わなくなるツールはザラにあります。
でも、はじめのうちは「自分に合うかどうか」すら判断がつかないから失敗をしてしまうのです。
だからこそ、最初は安価なツールで試して、自分の好みや本当のニーズを探り、徐々に良いもの・クオリティの高いものを揃えていってはどうかなと思っています。
便利でも「自分には不要だった」というツールが必ずある
前述と少し似た内容になってしまい恐縮ですが、ちょっと具体的な商品をあげてお話したいと思います。
- 昇降式デスク
テレワークで外出しなくなり、座りっぱなしで腰や股関節を痛めてしまった・・・という方に大人気の昇降式テーブル。定期的に立ったり座ったりを繰り返すことで、血流の流れがよくなるだけでなく、気分転換にもなってメリットは非常に大きいと思います。
しかし、そもそも面倒くさがりの方には向きません。タイマーで自動的に昇降するタイプもありますが、基本的には手動(もしくはボタン操作)でデスクの高さを変えます。これが「意外と面倒くさくて結局いつも同じ高さ」というユーザーもいます。こうなると勿体ないですよね。
- タブレット・スマホスタンド
「おしゃれなデスク周り特集!」なんかで必ずと言っていいほど登場する、タブレットスタンド。スタイリッシュなものも多く、そこにタブレットやスマホを立てるだけで仕事がデキそうな香りがぷんぷんします。
ですが、意外と使わなかったりするんですよね・・・。
そもそもタブレットやスマホなんていうものは、「置いておく」ものではなく「持ち歩く」ものですよね。結局、スタンドが使われる機会はあまりなく、たまにスタンドの存在を思い出して「あっ、立てておこうかな」なんてことも。
2つの例をあげましたが、決して商品自体を否定しているのではありません。「誰かが便利だと言っていても、自分は不要だった」という場合があるというお話をさせていただきました。
テレワーク初心者の方は、お伝えした注意点を考えながら、できるだけ失敗が少ないよう安価なツールから揃えてほしいと思います。
ネット環境を揃えたらパソコンを選ぼう
ツールを買う前にまず必要なのが、ネット環境とパソコンですね。これがないとテレワークは絶対に始まりません!
通信容量の上限があるネット環境には要注意
ポケットWifiの契約に多いのが通信容量に上限があるタイプです。「毎月◯GBまで」という契約をしている方は要注意です。
普段の生活で「ネットショッピングやYouTubeは毎日使うけど今のところ大丈夫」という方も、テレワークでは容量が足りない場合があります。
仕事内容にもよりますが、テレワークは基本的に常にオンライン状態になります。1日8時間ネットにつなぎっぱなしというのは、想像以上に回線を使うものです。
さらにZoomやSkypeなど、テレビ会議システムを使用する場合は、あっという間に月2~3GB消費します。
可能であれば、ネットの通信容量制限がない回線を契約しておきたいですね。
5万円以内で買える優秀ノートパソコン
ここで、安価に買えるノートパソコンをご紹介します。先程もチラッとお話させていただいたのですが、外国製でも十分に使えるパソコンはあります。
ご紹介するのは、一般的な事務作業程度で使えるスペックになります。動画編集やデザイナーなど、重たいソフトを扱うような仕事には向きませんので予めご了承ください!
- Acer(エイサー)ノートパソコン Swift1
台湾に本社を構えるAcer(エイサー)のノートパソコンです。
新発売だと十数万する場合がありますが、1~2年前に発売されたモデルにするだけで、かなり安価に購入することができます。AcerのSwiftシリーズは薄型でデザインもスタイリッシュ。Windows搭載の点でも使いやすいですね。資料作成やネットで調べ物をする程度であれば全く問題なく使えます。
- Asus(エイスース)ノートパソコン E410MA
こちらも台湾のメーカーAsus(エイスース)の商品です。台湾は安価で使えるパソコンが多くて素晴らしい。先程のAcerと似たスペックのノートパソコンです。
上記2つのように、安くても一般的な事務作業であれば全く問題なく使えるパソコンが多数あります。
「中国や台湾のメーカーはちょっと…」と言わず、本当にきちんと使えますので(笑)手にとってほしいなと思います。
私はデスクトップがAsus、ノートパソコンがAcerです。なに不自由なく快適に使っています。
officeソフトは買わなくて平気だったりする
パソコンを買う前に「Officeソフトは入っているか」を確認する方が多いですよね。もちろん、会社で必要な場合は購入しなければいけませんし、officeがないと処理できない業務もあります。
でもほとんどの場合、officeソフトはGoogleのスプレッドシートやドキュメントで代用が可能です。ネット環境とパソコンさえあれば、誰でも無料で使用することができるため、もし使ったことがない方は、騙されたと思って一度試してみてください。
詳細は長くなるため、詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧ください!
ツールより重要!?デスクと椅子の作業環境
テレワークとなると、やっぱり揃えたいのがデスクと椅子です。
ここでは、デスクと椅子の重要性と、その選び方について簡単に触れたいと思います。
高さが合わないと起こること
デスクと椅子を決めるにあたって最も重要なのが「高さ」です。人によって、身長や座高、足の長さなど、身体のパーツは全く違いますよね。この高さをベストなバランスで揃えないと起こるのが「身体の不調」です。
はじめの1~2週間は平気かもしれませんが、知らないうちに肩こりや腰痛、頭痛などが現れます。さらには血行が悪くなり、身体中のむくみや新陳代謝の低下を招きます。
これを舐めてかかると、本当に痛い目を見ます・・・。
ちなみに、私自身が舐めてかかったタイプで、いまだかつて無いほどの強烈な肩こりに悩まされ、結果的にデスクの足に高さを追加するツールを装着しています・・・。
デスクと椅子の高さを決めるポイント
それでは、どうやってデスクと椅子の高さを決めればよいか、具体的な話をさせてください。
上記のイラストは富士通が推奨している「パソコンを使うときの姿勢」です。「こんなに細かいの!?」と思ってしまいますよね。しかしこれが本当に重要なんです。
この中で特に注目したいのが「デスクと椅子の高さを調整できるものを選ぶ」という点です。推奨されている高さと言われても、それが自分にあうかどうかは、使ってみるまでわかりません。
実際に私も「身長から算出される推奨サイズ」のデスクを購入したのですが、座高が高いからか合わず、先ほどのように調整をする羽目になりました。
パソコンの画面の大きさによっても、かなり感覚が変わるため、できればデスク・椅子ともに高さを調整できるものを選びたいですね。
テレワークで最低限の必要なものリスト
最後に、テレワークで最低限必要になるリストをご紹介します。とりあえず、PCとネット環境とコレさえあれば、テレワークをはじめられます。さらに、すべて超安価です。
- ロジクールWebカメラ C310h
外付けタイプの簡易Webカメラです。「ノートパソコンは持っているけどカメラが壊れた」「デスクトップにカメラがついていない」という方オススメです。なかなか高画質で明るさの調整も簡単、初期設定もUSBをさすだけで開始できるので、すぐに使用することができます。カメラにマイクもついているため、別途マイクを購入しなくても、テレビ会議程度であれば全く問題なく使えます。
- PALMEEDOR 高音質有線イヤホン
テレワークで静かな環境が確保できない方にオススメなのが、イヤホンです。ワイヤレスイヤホンだと、1,000円前後で良いものを探すのが難しいのですが、有線タイプであれば安くて良いもの手に入りやすいです。高音質で雑音も入らず、テレビ会議にも適しています。
- ロジクール ワイヤレスマウス M1855SG
「これがオススメ!」ではなく、「使い捨てにするつもりで試しに買う」というオススメになります。
デスクと椅子のように、マウスも自分に適したものを使用しないと、結構なストレスになります。クリック感や大きさ、重さ、持った感じの気持ちよさなど、使用感は個人差がありますよね。
安価なマウスを買って「もうちょっと小さい方がいいな」「ワイヤレスじゃなくてもいいな」など、自分に適するマウスを探していってはいかがなと思います。
- ELECOM ヘッドセット HS-NB05SV
テレワークで電話を多用する方や、お客様と会話をする機会が多い方は、ヘッドセットが必要になります。「カメラとマイクがあればヘッドセットは不要では?」と思いがちですが、ヘッドセットが無い場合、タイピングの音が相手に筒抜けだったり、声が聞き取りにくかったりと、業務に支障が出ます。
私も自宅でテレアポを経験したことがあるので、ヘッドセットは頭のサイズにあわなくて3つほど使ったのですが、結果的にこれが一番コスパよしでした。安いと音が割れたり、こちらの声が相手に雑音で届いたりするのですが、このヘッドセットは特に問題なく1年使うことができました。
5,000円以上するようなヘッドセットを使っている方もいますが、正直そこまで音質は必要じゃないのかな~と思ったりしています。(個人的な感想です)
まとめ
今回はテレワーク初心者の方にオススメする「テレワークに必要なものリスト」をご紹介させていただきました。
何度も申し訳ないのですが、自分に合うツールを見つけるのは終わりのない旅のようなものです。「高価で自分に合わないもの」より「安価でも自分に合うもの」が見つかるとベストかなと、個人的には思っています。
いろいろと試してみて、良いテレワーク環境を作っていってくださいね!