みなさんはタイカレーを食べるとき、どこで食べますか?
おそらく、ほとんどの方がタイ料理店でタイカレーを食べると回答すると思います。
日本の料理とは全然違う風味、材料、味付け・・・タイカレーって癖になると本当にたまらないですよね。
今回はそんなタイカレーを自宅で簡単に作れるレシピをご紹介します。レシピといっても、カレーペーストを使うのであっという間にできるんです。
外食をするのも難しい日々が続いているので、自宅で本格的なタイカレー作りにチャレンジしてみませんか?
タイカレーってどんなカレー?
タイカレーはその名の通り、東南アジアの「タイ」で広く食べられているカレーのことをさします。
よくインドカレーとの違いがわからないという声がありますが、タイカレーの特徴はなんといってもココナッツミルク。スパイスをたっぷり使った辛みと、マイルドなココナッツミルクがなんともいえないバランスで成り立っています。
日本のカレーのようにトロリとしておらず、サラサラとしたスープカレーのようになっているのが一般的です。
なぜ日本人の舌にタイカレーが合うのか。ちょっと気になって調べてみたのですが、一説によると日本人が好む「旨味成分」を感じることができるからだそうです。
タイカレーペーストに使用される「カピ」という調味料があるのですが、海老を発酵させて作った旨味調味料で、これが日本人に好まれる味に近づけているのではないか?ということです。
ほかにもたくさんのスパイスやハーブをすりつぶして作るのが本格的なタイカレーになるわけですが、私たち一般人がこの作業をしようとすると途方もない時間がかかります(笑)
やっぱりお手軽に、タイカレーペーストを使って楽しみたいところですね。
ちなみに、タイカレーを1から本格的に作ろうとすると、これだけの材料が必要になります…!レモングラス、唐辛子、にんにく、シャロット、食塩、こぶみかんの皮、ガランガル、ケール、にんにく、レモングラス、ガランガル、パクチーの根、唐辛子、ターメリック、こぶみかんの皮、バジル、コリアンダーシード、シュリンプペーストパウダー、ホワイトペッパー、クミンなどなどなど。
タイカレーは主に3種類
グリーンカレー
プリッキーヌという青唐辛子をたっぷり使った辛味の強いタイカレーです。世界一辛いと言われている唐辛子なので、かなり刺激的な味になっています。
ほかにもエシャロットやレモングラス、コブミカンの葉などさまざまな材料が使われ、刺激的な辛味の中に爽やかさを感じることもできます。
レッドカレー
赤い甘口の唐辛子を使ったものがレッドカレーです。甘口とは言ったものの、れっきとした赤唐辛子を使用しているので、しっかりとした辛味を感じることができます。
グリーンカレーの辛味に比べるとかなり優しくて「からうま~」という感じです。(私はレッドカレーが1番好きです!)
イエローカレー
カレーが黄色いのは、ターメリックが多く使われているから。レッドカレーよりさらに辛味が引いた、優しいカレーです。グリーンカレーやレッドカレーは「刺激的でスパイシー!」ですが、イエローカレーは「コクがあってまろやか」ですね。
まろやかになる理由は、上記2つはココナッツミルクだけを使用しているのに対し、ココナッツクリームも使うからです。かなりクリーミーで食べやすい味になっています。
辛さが苦手という方は、イエローカレーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【特別枠】マッサマンカレー
上記3つのタイカレーは日本で食べられている代表的なものですが、実は地元であるタイで一番食べられているのが、このマッサマンカレーなんです。
「世界で最も美味な料理」ランキングで1位になったことにより、一時期日本メディアでも大きく取り上げられたタイカレーのひとつです。某牛丼チェーン店でも販売されて話題になりましたよね。
味はかなりまろやかで、ココナッツミルクの風味をより強く感じる甘めのカレーになっています。
レトルトではなくタイカレーペーストをオススメする理由
日本でも人気の高いタイカレーは、多くのレトルト商品が出ています。無印良品のグリーンカレーやレッドカレーなんかはめちゃくちゃ有名なロングセラー商品ですよね。私も大好きです。
温めるだけで食べられるレトルトは確かに魅力的で、しかも美味しいのですが、あえてペーストを使って自作してほしいと思っています。その理由をお伝えします。
コスパ最強!3~4人前の量が作れてお得
完全に食いしん坊発言で申し訳ないのですが(笑)正直、レトルトのタイカレーって量が足りないと思ったことありませんか・・・?
さらにレトルトだと、1人前300円~500円程度するのが一般的なので「美味しいけど家で食べるにはかなり割高だな」「量も少ないな」と思ってしまう私です。
その点、カレーペーストは1袋200円程度で3~4人前程度のタイカレーを一気に作ることができます!カレーペーストを使えば簡単に調理できるうえ、コスパが断然に良いのです。
好きな具材を好きな組み合わせで作れる
手作りの良さはなんといってもオリジナリティです。自分の好きな具材を好きなだけ入れてタイカレーを作ることができます。
お店で食べるタイカレーは具材の種類が多いですが、自宅で作るのであれば具は1品だけでも全然OK!また、タイカレーはいろいろな食材に合わせることができるので、冷蔵庫の残り野菜やお肉を使ってもOKです。
「この具が入っていないとタイカレーじゃない」という決まりは無いので、好きな具材で楽しんでほしいなと思います。
レトルトより圧倒的にヘルシー
レトルトのタイカレーに多く含まれているのが「油」です。タイカレーの特性上、油が分離して表面に浮き出てくるのは当然なのですが、あの油の量を見ると驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。
一方でカレーペーストを使えば、油の量は自分で調整することができます。後半でご紹介しますが、使う油は「ペーストを炒めるときの大さじ1杯」で十分です。
具材に使う鶏肉の皮を除いてから調理したりすることで、さらにヘルシーにすることもできちゃいます。
想像以上に簡単!ココナッツミルクを入れて煮込むだけ
タイカレーペーストを推してきましたが「でも、やっぱり作るのはめんどうくさい」と思っている方もいらっしゃいますよね。
でも、本当に簡単なんです!工程はたったの3つ。
- カレーペーストを炒める
- ココナッツミルクを投入する
- 具材を入れて煮込む
これだけなんです。めちゃくちゃ簡単じゃないですか?ぜひ、一度作って欲しいです!
【簡単レシピ】タイカレーペーストを使ってレッドカレーを作ってみよう
それでは実際に、私が超簡単にレッドカレーを作ってみたいと思います!(しつこい)
使うタイカレーペーストはこちら。メープロイのレッドカレーペーストです。他のメーカーからもカレーペーストは出ていますが、これがすごく美味しいです。
私はいつもこのカレーペーストを楽天でまとめ買いしています。ペーストはもともと賞味期限が長いので、たくさん買っても使いきることができます。
レッドカレーペーストを袋から出してみました。かなりねっとりしたペーストで、袋を開けた瞬間からスパイシーな香りが広がります。このペーストを、大さじ1杯の油で炒めていきます。(今回はオリーブオイルを使用しています)
この「ペーストを炒める」という工程は日本の家庭料理にあまり無いので「コレで本当に大丈夫・・・?」と思うかもしれません。でも全然大丈夫。香りが立つまで焦がさないように炒めていきます。
カレーペーストから香りが上がってきたら、ココナッツミルクを入れます。とてもハネやすいので気をつけてくださいね。
ちなみに今回はこのココナッツミルク缶を使用しました。地元のスーパーでは売っていないので、これも楽天でまとめ買いしてストックしてあります。ココナッツミルクは開封したあとに冷凍しておくこともできるので、なかなか便利に使えますよ。
ココナッツミルクがカレーペーストと馴染んで色が変わってきます。しっかり混ぜて、ふつふつと煮立ってきたら具材を入れていきます。今回は鶏もも肉を200g使いました。
冷蔵庫に使い切れなかったカボチャがあったので、これも投入!タイカレーにお決まりの具材は無いので、好きなものを使ってよいのです。他にも、人参、じゃがいも、ナス、パプリカあたりは多用します。安いですしね。
ここで、スープのようにサラリと仕上げたければ、水や鶏ガラスープを100~200mlほど入れます。ねっとりと仕上げたければ、ココナッツミルクだけでも大丈夫です。
あとは具材に火が通るまで煮込めば完成!今回は鶏肉を大きめにカットしたので、12分ぐらい煮込みました。
いかがでしょうか。工程が少なくてあっという間に調理完了です。最後の仕上げに、ナンプラーや砂糖を入れて調味する方法が一般的ですが、個人的にはここに少しずつ白ワインビネガーを振って食べるのが大好物です。
タイカレーをサラリと仕上げると、ちょっと日本米には合いにくいかもしれません。そんなときはジャスミンライス!別名「香り米」とも呼ばれるジャスミンライスは、本場タイの高級米です。お米が細長く、パラリと硬めに炊くとタイカレーに合うこと間違いなしです。
最近ではレトルトパックのものや、1kg売りでも安価に手に入るようになっているので、ぜひ試していただきたいです!
まとめ
今回はオススメのカレーペースト「メープロイのレッドカレーペースト」を使って、簡単にタイカレーを作ってみました。楽天やAmazonの商品を紹介させていただきましたが、大きなスーパーであれば売っているところもあるので、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。
日本のカレーとは作る工程が違うので戸惑うかもしれませんが、本当にすごく美味しいので、ぜひ試してほしいと思います!