【ある意味伝説】モンスターハンターフロンティア(MHF)は良ゲーだったと伝えたい!不評となった理由やオリジナルモンスターについて考察

「モンスターハンターフロンティア?あー、やったことはないけど名前だけは知ってるよ。

私の周りにはモンスターハンターシリーズを楽しむ方が多くいます。
しかし、モンスターハンターフロンティアについて噂は聞いていたけどやったことはないという方も一定数いるのです。

確かに賛否両論あるゲームであったのは事実ですが、時々ふとモンスターハンターフロンティアを思い出しては、強靭なモンスターが恋しくなることがあります。

今回はすでにサービスが終了してしまった、ある意味伝説のハンティングアクションゲーム「モンスターハンターフロンティア」の魅力について数々のぶっ壊れ要素と、ユニークなオリジナルモンスターをご紹介します!

モンスターハンターフロンティア(MHFZ)とは?

凍結されるハンター
灼零龍エルゼリオンに凍結されるハンター 画像出典:MHF-Z公式ツイート

モンスターハンターフロンティアとは、MO(複数参加型のオンラインRPG)要素の入ったハンティングアクションゲームです。

・クローズドβテスト3回
・1回目のオープンβテスト
・テクニカルテスト
・2回目のオープンβテスト
これらのテストを経て、発表開始5か月後の2007年7月にVer.1.0が正式リリースされました。

筆者は良くも悪くもモンスターハンターフロンティア(以下MHF)からモンハンデビューした人なので、従来のモンハンとどう違うのかを改めて調べてみました。

基本的に従来のモンハンシリーズとやること自体は変わらないのですが、明らかに違うのは桁違いの作業量とモンスターの強さ、組み合わせられるスキルの多さです。

それは現在も人気のタイトル「モンスターハンターワールド/アイスボーン」や「モンスターハンターライズ」をプレイしていても、MHFは別物なゲームだったのだなと思います。(モンスターハンターワールドも当時は特殊感がありましたね)

サーバーメンテナンス最長41時間超、数々のトンデモスキル、モンスターのド派手な攻撃エフェクト、沼のようなやりこみ要素。

賛否両論のあるゲームだったと思いますが、今もサービスが続けられていたら私はプレイしていたと思います。

ちなみに筆者はMHFリリースから10年後の2017年から始めた新参者でした。
まだまだやりたいことはありましたし、スキルの組み方をある程度理解できるようになった今なら、もっと強い装備が作れただろうなと思いを馳せています。(笑)

モンハンフロンティアはなぜサービス終了となったのか?

MHF-Z公式Twitterより

悲しいことに、MHFは2019年12月18日をもってサービスが終了しています。

2018年に「モンスターハンターワールド」が発売されてから、徐々にサーバーが過疎になっていくのは感じていました。

その頃MHFのサーバーでよく見かけたのは、狩練道(しゅれんどう)もしくは大討伐と呼ばれるエンドコンテンツ的な部分で延々と上を目指していく修行僧的なハンターが多かったように思います。

「APの砂野です。」でお馴染み、MHFのアシスタントプロデューサー砂野さんは、サービス終了について以下のように仰っていました。

12年前から連綿と続く現在の開発環境においては、今後も長期にわたってハンターの皆様にご満足いただけるサービスを提供することが難しいという結論に至りました。

2019年6月9日 開発運営レポートより

2018年に「モンスターハンターワールド」が発売し、その1年後には大型拡張コンテンツの「アイスボーン」が登場。

モンスターの追加など、力を注いでいる頃だったと思いますので、個人的にはMHFのサーバー過疎化と新しいコンテンツへと注力する場所を切り替えたのが理由かなと考えています。

当時買う予定のなかった「アイスボーン」を思わず手に取るほど、MHFのサーバーは過疎化していたと記憶しています。
(その後アイスボーンに1日10時間費やすなど、新しい沼にハマっていました。)

MHFが不評だった理由|色々な意味で難易度が高い

怒貌竜「ガスラバズラ」にガンランスで挑むハンター
怒貌竜「ガスラバズラ」にガンランスで挑むハンター 画像出典:MHF-Z公式ツイート

気になるのは、なぜMHFの不評が目立っていたのかということです。
一言でいうと「色々な意味で難易度が高い」というところにあると考えます。

MHFを楽しむハンターの中には「なんだかんだでやっているガチな人」が多かった印象です。
ここでは「なんだかんだ」に当てはまってしまうであろう内容を考察してみます。

なんだかんだ①課金要素がやや強い

MHFを長く続け、より強いハンターとして狩っていくためには、以下の月額コースに加入する必要がありました。

  • ハンターライフコース/月額1400円

基本料金とされているコースです。
このコースに入らないと、ハンターランク5以降のコンテンツに参加することができません。
より強いランクの「G級モンスター」、そしてG級よりもさらに強靭な「辿異種(てんいしゅ)モンスター」に挑むにはハンターライフコースの加入が必須となります。

  • エクストラコース/月額600円

エクストラコースに加入をしなくても、楽しむことはできます。
MHFでは装備やスキルを組み替えたり、アイテムを補充するため、アイテムボックスがある「マイハウス」や「工房」に移動しなければなりませんでした。

エクストラコースに加入すると、狩りの出発口にあるアイテムボックスが利用できるようになり、ショップでハチミツや閃光弾も買えるようになるという地味にありがたい恩恵が受けられるのです。(ほかにも細かな特典が色々ついています)

そのため、「ハンターライフコース」「エクストラコース」で合わせて加入するハンターさんが多かったのです。
思い切り楽しむには月額2000円が必要だということで、途中で辞めてしまう方もいらっしゃいました。

なんだかんだ②モンスターの強さが桁外れ

辿異種ヒプノック
パーティーメンバー全員が眠ってしまったら最期。眠りの歌を熱唱する「辿異種ヒプノック」画像出典:MHF-Z公式ツイート

MHFには、割とどうにもできない一撃即死級の特技を披露してくるモンスターが多く存在しています。
魔法使いかな?と思うくらい、モンハンシリーズの中でも異次元です。

モンスターハンターライズでいうと、「ヴァルファルク」のようなモンスターがたくさん待ち構えているということですね。

モンスターのクラスは弱い順に分けると、下位<上位<G級<辿異種
といった並びになり、右に行けばいくほど強さは桁を外していきます。(細かく分けると剛種や覇種などもあります)

ここで必要になるのが、複雑なスキル構成による強靭な装備とモンスターの攻撃パターンを熟知した「フレーム回避」です。
「フレーム回避ありきのゲーム」と呼ばれることもあり、一部のファンの間では不満となっていたようですね。

フレーム回避とは、回避アクションをした際に一瞬だけ無敵になる時間を利用した、攻撃回避の方法です。
たしかにフレーム回避ありきな部分はありましたが、テクニックを要するクエストをクリアできた時の喜びは大きいと思います。

なんだかんだ③プレイヤーに付与できるスキルが多くて複雑

MHFをプレイしていた当時のスキル

画像を見返しても笑ってしまうのですが、かつてのモンハンシリーズにこんなスキル構成ってあったでしょうか。
スキル構成は実に200種を超えるそうです。

初心者だった筆者は右も左もわからないまま、シミュレーターサイトを使って試行錯誤していました。
「Aのスキルを入れてしまうと、Bのスキルポイントが1足りなくてスキルが発動しない」みたいなこともあります。

モンスターが強い分、ハンターもスキル構成によって魔法使いのようになれるのがMHFの楽しかったポイント。
これが初心者には結構難しい要素だったのではないかと思います。

そのほかにも、「修行ゲーだ」「ハンターを負かすことしか考えていない」など
散々な言われようではあったのですが、サービス終了を惜しむファンが多かったのもまた事実です。

モンスターは強靭ですが、複雑なスキル構成と攻撃パターン、特性を熟知することで、ハンター自身も立ち向かえるレベルになれます。

筆者もまた、初心者なりにモンスターをあれこれ攻略し、楽しんでいたユーザーの一人です。
MHFは他のモンハンにはありそうでない、唯一無二のゲームタイトルだったと思います。

モンスターハンターフロンティア特有の「ぶっ壊れ要素」3選

ここでは、他のモンハンシリーズには存在しない「ぶっ壊れ要素」を3つピックアップしたいと思います。
「だから面白い!」というのがMHFの最大の魅力です。

ぶっ壊れ要素①「根性系スキル」必須の一撃即死級モンスター

極み灼き凍るエルゼリオン
エルゼリオンが更に強化された「極み灼き凍るエルゼリオン」 画像出典:MHF-Z公式ホームページ

「極み個体」や「辿異種」と呼ばれるモンスターは、個体に合わせたスキル構成だけでなく攻撃パターンや回避のタイミングを覚えなければ討伐が難しいモンスターがたくさん存在しています。

  • 氷で拘束をして飛び攻撃を受けた直後、モンスター本体による体当たり
  • 超高速で瞬間移動をする爆炎を纏った狼
  • 砂の中から飛び出る特大爆発物(モンスターです)
  • 出血やられによる高速体力消費+突進

などなど、「これでもか!」というほどの隙のない連続攻撃や、一撃で体力を持っていってしまうモンスターが多数。
モンスター一体一体の特性と攻撃パターンを覚え、「このモーションの次はこれが来る」が分かると達成感も大きいです。

MHFの真骨頂と言いたい要素であると思っています。

体力が0になってしまう攻撃を受けたときに体力が1だけ残るアイテムやスキルが「根性系」の特徴です。
MHFだけでなく、ほかのモンハンシリーズでも効果や発動条件などを変えて存在しています。
MHFではお守り的なものとして「根性札/グレート」を持ち歩くハンターが多くいました。

ぶっ壊れ要素②多くのハンターが目指すチート級の火力スキル「不退ノ構」

  • 武器の倍率+100
  • 会心率+100%
  • 会心ダメージ1.5倍
  • 「弱点特効」「属性特効」が常時発動
  • 火事場力+2
  • 扇射
  • 切れ味+1

上記のスキルが1枠に収まるというトンデモスキル。
その代わりに、「根性系スキル」は無効になるなどの制約があります。

通称「不退」と呼ばれたスキルですが、マルチプレイではこのスキルを必須とする募集が多くありました。
不退のスキルを装備して、条件のきついマルチプレイの募集に参加できるようになった瞬間は嬉しかったですね。

ぶっ壊れ要素③攻撃系スキルの数値を掛け算で強化する「秘伝スキル」

これは、従来のモンハンに存在している「秘伝」とは別物のスキルです。

  • 超高級耳栓
  • 攻撃力1.2倍(片手剣とガンナーは1.3倍)
  • はじかれ無効(剣士)

これらに加えて、武器種に合わせた秘伝スキルを付与することで、それぞれ違う効果が発動されるという仕組みです。

このように、トンデモな要素がたっぷりと詰まったMHF。
派手で豪快。だから面白いのだと思います。

モンハンフロンティアオリジナルの超ユニークモンスター3選

数多くの個性的なモンスターが存在するモンハンシリーズ。
最後にMHFオリジナルのユニークなモンスターを3体ご紹介します。

棘竜/辿異種エスピナス

エスピナス
画像出典:MHF-Z公式ホームページ

「エスピナス」自体はMHFから登場したオリジナルモンスターです。
猛毒を持っており、強化個体である「辿異種エスピナス」は解毒剤では毒やられを解除することができません。

クエスト中にモンスターが落とす「抗毒液」を随時拾って、毒を解除することになります。

毒やられによる体力消費が激しく、広域スキルを持ったパーティーメンバーがいないと厳しい闘いとなりますが、猛毒素材によって作られた毒双剣は強く、多くの双剣使いに重宝されていました。

何度も狩りましたが、戦闘が始まる前にいつも住処で丸まって眠っているエスピナスは可愛いですよ。(鼻ちょうちん付き)

紅蓮獅子/ヴォージャン

ヴォージャン
画像出典:MHF-Z公式ツイート

一見「金獅子ラージャン」に似ていますが、こちらの名前は「ヴォージャン」です。
しかし、かなり攻撃的である点はラージャンに似ています。

  • ラージャン

体毛がフサフサと生えており、大きな角は横向き。ハンターを直接手でつかんで地面に投げつける。

  • ヴォージャン

体毛はなく、角は上に向かうように生えている。
動きはラージャンよりも遅いけれど、腕に着火石が付いており、とても大きな火の玉を投げつける。

MHFでは、ラージャンとヴォージャン2頭狩猟のクエストがありました。
超攻撃的モンスター2体を相手にするので、記憶にも残っているくらいのインパクトです。

天廊の番人/ドゥレムディラ

ドゥレムディラ
画像出典:MHF-Z公式ツイート

筆者が討伐完了の場面を見ることができなかった、MHF史上最強と言われているモンスター「ドゥレムディラ」です。
クエストの制限時間は20分で、第三形態にまで変化するモンスターとなっています。

  • 気絶確定の咆哮ダメージ後、即死コンボ攻撃
  • スタミナ消費が激しくなる「凍傷やられ」を狙った冷気噴射
  • ドゥレムディラのクエストは特殊となっており、アイテムの持ち込みが制限されている
  • 防御力が強制的に1となってしまう特殊な毒「壊毒」

「生命の粉塵」を持ち仲間のHPを見張ること、モンスターの即死攻撃の瞬間を見極める力を持ち合わせたパーティー仲間がいなければ、非常に厳しい戦いとなります。

Youtuber「よしなま」さんが、第三形態をみんなに見せたい!という思いでソロで戦っている動画があります。
派手なエフェクトもあわせてぜひご覧になってみてください!

まとめ

まとめ

今回はモンスターハンターフロンティアの数々のトンデモな魅力をご紹介しました。

現行のモンハンについて「新しいモンスター出ないかな~」と待ち望むハンターさんも多いのではないでしょうか?
筆者は既存のクエストを周回するときに「モンスターのかわいいところ、憎めないところ」を見つけるために観察しながら狩っています。

モンスターにとどまらず、ゲームも同じです。「このゲームつまらないな。」では終わらない。
MHFは不評も多かったけれど、MHFにしかなかった楽しみ方があったのです。

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この記事を書いた人

まじめさん

気がついたら1日中キーボードを打ち続けているWEBライター。
自転車が好きすぎて、時間がないときでも近所の激坂を敢えて登りに行き満足度を高めているチャリバカ。
疲れたときはKpopの女性アイドルを見て癒されています。