近年では、満員電車を避けるために自転車通勤をはじめたり、サイクリングや街乗りのために自転車を購入する人たちが増えています。
筆者もまた、運動不足なのに30℃以上の炎天下の中30kmを走りぬいた自転車愛用者のひとりです。
せっかく自転車デビューをするなら「いい自転車」に乗りたいですよね!
そんな中で自転車通勤や街乗りの1台目としておすすめしたいのがクロスバイク。
ロードバイクとクロスバイクで悩まれている方もいると思いますが、今回は身近な距離に向いているクロスバイクにフォーカスをあててお話をしていきます。
後半ではブリヂストン社の「クエロ」と呼ばれる、見た目に裏切られたクロスバイクの魅力もご紹介します!
- 最初の1台目としてクロスバイクが気になっている
- まずは気軽に通勤や街乗りに使いたい
- せっかくなら愛着の湧く1台がほしい!
そんな方におすすめの内容となっておりますので、ご興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
クロスバイクってどんな自転車?
そもそもクロスバイクってどんな自転車なの?ロードバイクとどう違うの?という点については、わかりやすい違いがあります。
ズバリ、「走れる距離」と「ハンドルの形」です。
個人的には、1台目は見た目で決めていいと思っていますので、簡単にわかりやすくまとめます。
クロスバイク
画像出典:ride2rock.jp
クロスバイクの特徴
- ハンドルはよく見かける横に長いフラットな形
- 安いものなら5万円台~
- タイヤの幅はロードバイクより少し太め
- 車体の重さはロードバイクよりちょっとだけ重い(ちょっとした階段なら女性でも持てるくらい十分軽いです)
ロードバイク
画像出典:Fuji
ロードバイクの特徴
- ドロップハンドルと呼ばれる特殊なハンドル形状
- 価格は10万円や20万円以上するものも多い
- 長距離のスポーツ向きなので早く走れるようにタイヤは細め
- 車体がかなり軽い
大まかな特徴は上記のような感じです。
クロスバイクはフラットなハンドルによって姿勢が伸びますが、ロードバイクは前傾姿勢でスピードが出やすいです。
どちらもスポーツバイクですが、ロードバイクの方は長距離に向いているので、体力のある人は100kmを普通に走ります。
ドロップハンドルはこう見えて色々なハンドルの持ち方ができて疲れにくいのが特徴です。
一方で比較的安く手に入れられるクロスバイクも、もちろんスポーツバイクなので走りはとても軽快!
ロードバイクは長距離サイクリング向き、クロスバイクは比較的身近な通勤や街乗りにおすすめと言えます。
ハンドルもタイヤも、後である程度好きなように変えられます。
ただ、安い自転車を買ってパーツを色々変えていると、「結局新しい自転車買えたよね…」みたいなことになるくらいハマった人はお金をかけるので、値段だけではなく、見た目もある程度こだわった方がよいと思います!
あなたにとって「いい自転車」とは?
ここでひとつ質問なのですが、あなたにとって「いい自転車」とはどういった自転車ですか?
- 人気のメーカー?
- 価格がとにかく安い?
- デザインが気に入った?
ひとつだけ言えるのは、価格だけで買うのはあまりおすすめしないということです。
スポーツバイクは、乗れば乗るほど楽しくなります。
超出不精な筆者は、1台目を彼に押されて乗り気ではなく…、最初に購入したのは見た目を妥協して買った安いクロスバイクでした。
バーハンドルをドロップに変えたいけれど、そうなるとブレーキのパーツも自転車に合わせて一新しなければならない。シルバーのパーツも気になるので変えたいという拘りが出くるのです。
もはや、新しいクロスバイクがもう一台買える値段になってしまいます。(笑)
諸々の事情があり、筆者は諦めて1台目のクロスバイクを彼の知り合いに売却し、現在のロードバイクを購入。
少し高かったですが、今となっては愛着が湧いてとても気に入っています。
というわけですので、もともとただの「足」として買うならなんでもよいと思います。
そうでないのなら、「これが気に入った!」という相棒のような1台を購入することをおすすめします!
クラシックな見た目とは裏腹な性能が魅力|ブリヂストンのクエロについて
画像出典:Bridgestone
ここからは、おしゃれでクラシックな見た目を裏切る、超軽快なクロスバイクを1台ご紹介します。
とても残念なことに、筆者の愛用自転車は現在サイクルショップに入院中です。(冬まで返ってこない予定(泣))
しかしサイクリングをする機会はあります。我が家の救世主となっているのが、この「クエロ」なのです。
おそらくですが、スポーツバイクに全く詳しくない人が見ると「おしゃれなママチャリ」に見えるのではないかなと思います。
が、クエロはしっかりとスポーツバイクでありクロスバイクです。
ブロヂストン「クエロ」の良いところ
この可愛らしい自転車のどこがよいのか、それは「見た目によらず、かなりタフである」というところです。
走り出しがとても軽くて速いんです。
こんなにクラシックな見た目なのに、信号が青になった瞬間「ビュンッ!」
乗っている人の背中があっという間に小さくなります。
画像のクエロは女性でも乗れるフレームサイズ(最低身長150cm~)なのですが
162cm~というフレームサイズがあり、そちらも展開されるカラーが違っていておしゃれです。
ブリヂストンのクエロが通勤・街乗りデビューにおすすめな5つのポイント
走り出しが超軽いということのほかにも、たくさんのポイントがあります。
- 価格が6万円台
クエロの定価は税込み61,380円です。
7万~10万円以上のクロスバイクも存在しますが、「ちょっと高い!」という方には
比較的手に取りやすい価格だと思います。
- 坂道が軽い
クエロは坂道も軽いです。
さすがに体力やスタミナも関係しますが、体力1くらいの筆者でもそれほど疲れを感じませんでした。
アップダウンの結構激しいサイクリングロードをクエロで走ったときに感じた印象です。
ちなみに、30kmのサイクリングを共にしたのも、このクエロです。
慣れているロードバイクよりは疲れましたが、クロスバイクでここまで走れるのはすごいと思います。
- ギアチェンジが特殊
ギアチェンジはペダルを漕いだ時の重さが変えられるものです。
坂道では軽く、スピードに乗ってきたら重く、といった具合に切り替えを行います。
切り替えでイメージするのは、ハンドル付近についているシフトレバーをカチャッと押し込んだり、回したりすると
チェーンが「カッチャンッ」と鳴ってペダルが重くなったり軽くなったりするものだと思いますが、クエロは違います。
クエロのシフトレバーは画像にある一個だけ。
8段階の切り替えが可能です。
切り替えをするとどうなるのかというと、「パチッ」とギアが切り替わります。
クエロの切り替えは「カッチャンッ」ではなく「パチッ」です。
私だけかもしれませんが、このスムーズさにはかなり驚きました。
ただし、良くも悪くもちょっと特殊な位置にシフトレバーがある点は人によって好みが分かれるかもしれません。
- 女性でも持てる程度の車体の軽さ
筆者が乗っているサイズ(650Fモデル)は重量が11.2kgです。
クロスバイクはロードバイクよりもやや重いのですが、ちょっとした階段などであれば、女性でも軽く持ち上げることが可能です。
男性であれば軽々持てるのかなと思います。
- 同価格帯の中でカブりにくい
クエロと同じくらいの価格帯で購入できるクロスバイクとして
「ルイガノ」「ジャイアント」「ジオス」など、結構な有名どころが揃っています。
どれもかっこよく、とても良いクロスバイクなのですが、ひとつ個人的な難点として挙げたいのが「カブり」です。
2020年以降、ウイルスとして猛威を振るっているアレがきっかけで、スポーツバイクは急激に人気となりました。
クエロは走っていてもそれほど見かけない気がします。
シフトレバーやゴールドのレトロなベルも、クラシックなデザインへのこだわりを感じますよね。
ちょっとクセのある変わり者に惹かれる私は、
クエロのちょっとクセが強いシフトレバーすらもかわいいと思っています。
街を走っていると、勝手に「スポーツバイク VS スポーツバイク」の静かな競技のようになるのですが(心の中で勝手に楽しんでるだけです)
クエロのような隠れクロスバイクで、ゴリゴリのスポーツバイクを「シュンッ」と追い越した時には気持ちがいいものです。
初めての1台は店舗に足を運ぼう!
自転車を購入するとなったら、オンラインショップという手もありますが
おすすめは断然「直接店舗に足を運ぶこと」です。
- わからないことがその場で聞ける
- 足の届く距離でマイショップを決めておけば、困ったときにメンテナンスをしてくれる(だいたい)
- カスタマイズの相談ができる
自転車に詳しい知人がいればよいですが、そうでなければ専門知識のある店員さんを頼りましょう。
そのお店でパーツの購入や相談をして仲良くなると、工賃をオマケしてくれるところもあります。(※店舗による)
あとひとつ、今の時期に人気の車種を購入すると、納期がかなり先になるかもしれません。
実際に筆者の愛用自転車のパーツ入荷は12月と言われています。
多くの車体で利用されているパーツだと品薄になりやすいです。
しかし、店舗に在庫がなくても、気になる商品の取り扱いがあれば取り寄せてくれます。
2020年8月頃に購入した「ジャイアント エスケープR3」が自宅にやってきたのは10月末。寒すぎて、ほぼ乗ることなく冬を迎えました。買うのなら早めにショップへ相談したほうがよいと思います。
【見た目が命】個人的に気になるクロスバイク3選
最後に、筆者が個人的に気になっているクロスバイクを3つご紹介します。
代表格!安い!初心者におすすめ!に限らず、超主観で選びました。
値段関係なくとにかく見た目にこだわりたい!という方は参考にしてみてください。
BadBoy/Cannondale
ちょっとヤンチャで人気のスポーツバイク「バッドボーイ」
車でいうとアルファードやボクシーではない、男臭い「一昔前のデリカD5」のようなイメージです。(※個人的な感想)
聞くところによると、カスタマイズがしにくいとかなんとか…
フロントフォーク(前のタイヤを支えるフレーム)が独特だからでしょうか。
VICTOR 10/ORBEA
どうしてもシートポスト(サドルを支える棒)とハンドルバーの「黒」に惹かれがちです。
シルバーじゃないから水色がよりかっこよく見える、という謎のこだわりの目で見ています。
サドルもお尻が痛くなりにくそうな形です。
BRIDGE CLUB 700C/SURLY
やっぱりどうしてもかっこいい「サーリー」。ハンドルが渋いですね~。
ちょこっと乗らせてもらったことがあるのですが、乗り心地はとてもいいです。
長距離向きだと思うのですが、少し車体が重かった印象ですね。
しかしハンドルが長く、ずっしりとした安定感が特徴。カスタマイズもしやすいそうです。
遊園地のまったり系アトラクションに乗っているような感覚でした。
まとめ
今回はクロスバイクとその仲間のひとつ「クエロ」の魅力についてご紹介させていただきました。
長々とお話ししましたが、筆者も実はそんなにマニアというほどではありません。
このメーカーにはこんな自転車があって、このフレームはたしか軽いんだよね!くらいの知識です。
しかし、自転車を楽しむためにマニアもなにも関係ないと思うのです。
出不精で運動不足な私を連れ出してくれるのは、軽快で快適なスポーツバイク。
みなさんも寒くなる前に、スポーツバイクデビューをしてみてはいかがですか?