私はもともと、250ccのKAWASAKI「バリオス2」に乗っていました。
楽しい思い出は多いし、すごく色んな所に行ったし、何よりカッコよかった。
ネイキッドで風を切る快感も、エンジン音も気持ちよくて最高でした。
1台目に250ccを選んで本当に正解だったと思っています。
でも、今は125ccのバイクに乗っています。
125ccにも250ccにも、どちらも良いところがあり、人によって相性も違います。
今回は「125ccか250ccを買うかで悩んでいる」あなたに、私の実体験を踏まえたお話をしたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです!
▼超初心者向けのバイク解説記事も書いています▼
250ccのバイクで経験してきたこと
私が乗っていたKAWASAKIのバリオス2はこんなバイクです。
10年以上前に生産終了しており、今では中古バイク屋でも見なくなりました。(ボロボロならたまに見る)
まずはサラッと、250ccのバイクでどんなことを経験してきたのかをご紹介します。
5泊6日北海道ツーリング
敦賀からフェリーにのって、北海道の苫小牧に入り、5泊6日の道西ツーリングをしました。
苫小牧→帯広→美瑛→富良野→小樽→札幌→苫小牧というコースです。
連れ合いは250ccのHONDAホーネット。
道中たくさんのライダーに出会ったのに、250ccでツーリングをしているのは私たち2人だけだったのをよく覚えています(笑)
広くて信号機のない道路、どこまでも続く道、爽やかな風と空気、広い空、緑色の地平線。
「ずっと走っていたい」という感覚。
「あぁ、こんなの、誰でもハマるわ…」と思いました。また行きたいなぁ。
100~200kmの日帰りツーリング
バリオス2に乗っていた頃は静岡県磐田市に住んでいたので、東海圏を中心に色んなところへツーリングに行っていました。
片道100km程度であれば難なく走れるので、「往復200kmで行ける場所へ日帰りツーリング」というのが定番コースです。
東の静岡市へ桜えびを食べに行ったり、富士山を見に行ったり。
西の愛知県へ紅葉を見にいったり、ひつまぶしを食べに行ったり。
北へ天竜川をひたすら登って行き詰まったら帰ってくる、なんてこともしてました。
往復5kmの毎日通勤
当時は電車で通勤するには不便な場所に住んでいたので、毎日の通勤にもバリオス2を使っていました。
と行っても往復5km程度なので大した距離ではないです。
それでも街中で渋滞することも多かったので、往復40分はかかっていたと思います。
雨の日はレインスーツとレインブーツを装着してバイクに乗り、真夏のくそ暑いときも、真冬のくそ寒いときも1年中バイクに乗っていましたね。
いま思い返すと結構過酷だった気がする。よく頑張ったなぁ。
ほんとにバイクって、暑いし寒いですから(笑)
250ccのバイクから125ccに乗り換えた理由3つ
ここから本題。250ccのバイクで遊んできた私ですが、実は密かに抱えていたストレスをお伝えします。
これは本当に自分の主観であり個人差があります。人によってメリットとデメリットは感じ方が違うので、他のライダーさんの体験もしっかり参考にすることをオススメします!
【モヤモヤ】一般道路は気持ちよく走れない!
北海道のようにどこまでも続く広い道があれば別ですが、そのへんの街中を走るのには、かなり持て余しました。
バリオス2は、6速まであったのですが、街乗りで6速まで使うことは滅多にありません。
5速に入っても調子が上がる前に信号機に引っかかるので、ほぼ4速止まり。
「ここからがバリオスの本領なのに!」というプチストレスを抱えます。
逆に言うと回転数が上がらないと調子が出ないので、2速3速が続くと不安定になることも。
その上、車が多かったり渋滞しているとギアチェンジの回数が多く、左足が結構やられるんですよね。
ずっと2速半クラ状態だったりするので、左手も疲弊します。
というわけで、毎日の通勤は結構たいへんでした。
【ビビリ】高速道路が怖かった!
「お前はバイクに乗るな」と言われそうですが、ちょっと聞いてください。
いま125ccと250ccのバイクどちらにするかで迷っているあなたは、バイクで高速道路を走ったことがありますか?
教習所では高速道路の実技訓練はなかったですよね。ということは、250cc以上のバイクを持っていないと、高速道路を走ったことがないはずです。
私はバリオス2に乗っているとき、さんざん高速道路を走ったんですが、まぁこれが結構怖い。
80kmで走る大型トラックに囲まれたときの恐怖。
突風や横風でハンドルが取られたときの恐怖。
車が弾いた「飛び石」がヘルメットに当たったときの恐怖。
車の少ない高速道路は快適で本当に気持ちいいんですが、そんなシチュエーションも少ないのが現実です。
ほんとにぶっちゃけ、バイクで高速道路は「楽しい」より「怖い」が勝ってました。
【冷や汗】車体が重くて動かない!
バリオス2の車体重量はおよそ150kg。
250ccバイクの中では重くも軽くもなく、普通のレベルですが、それでもなかなか重たい!
バイクの取り回しは初心者や女性にとって難関になるスキルのひとつです。
駐車場に入れるとき、狭い場所で切り返しができないとき、うしろに後退しなければいけないとき…あらゆる場所で「取り回し」は必要になります。
私はこれが本当に苦手で、何度も冷や汗を流したことがあります。
支えきれなくて「ヤバイ!倒れる!!!」という瞬間。
ツーリングで疲れて、想定より力が入らなかった瞬間。
砂利で滑って倒してしまった瞬間。
女性でも上手に取り回しができる人はいますが、私は最後まで慣れませんでした。しょぼん。
125ccに乗り換えて良かった理由3つ
250ccも十分楽しんでいたのですが、前述したとおりプチストレスも蓄えていた自分。
2台目は思い切って125ccに乗り換えてみたんです。
それがこちら。
いま乗っているバイクは、中国HONDAの「LY125Fi」。
車体価格は新車で18万、125ccっぽくないどっしりしたフォルムと、広いリアキャリア、メーターにはギヤポジションも付いています。
見つけた瞬間にほぼ即決で購入しました。
結果、超満足しています。
車体の取り回しが安心!
250ccと125ccの大きな違いは車体重量です。
LY125Fi の車体重量は124kgと超軽量。これがすごく軽くて、バイクの取り回しが一気にラクになりました。
バリオス2は150kgだったので「25kgしか違わないじゃん」と思うかもしれません。
しかしこの差25kg、かなり大きいです。
さらに「軽い」と思う理由は「車体の大きさ」にもあります。
バリオス2よりも、体感3まわりほど小さいので、自分で抱え込める安心感があります。
タイヤがグッと細くなったせいもあるかな。
とにかく、250ccのときに感じていた「重い!」というヒヤヒヤから解放されたんです。
なんならエンジンOFFの状態で乗って、足の力だけでグイグイ後ろに持っていけるぐらい軽いです。こんなことはバリオス2ではできなかったし、やろうもんなら足がツっていた(笑)
自宅の駐車場から出すときもスルスルと出せて、すぐ発進できる。最高です。
街乗り頻度が爆上がりした!
バリオス2のときに感じていた「街乗りのストレス」を感じることが少ないので、気軽にバイクで出かけるようになりました。
125ccということで法定速度の60kmを超える走りはできませんが、街乗りにはそれで十分です。
だいたい40km~60km程度でトコトコ街中を走ってる感じですね。
それでもしっかり60km出せるので後続の車に迷惑をかけることもない。
車体が軽く取り回しがラクになったことで、飲食店や大型ショッピングセンターの駐車場にはいるのもビビらずに済むようになりました。
多くの場合、自転車やバイクがたくさん並んでいる駐輪場に停めなくてはいけないので、手で押したり後退したりしないといけない状態になるんですよね。(経験した人はわかってくれるはず)
「気軽に乗れる」というのは、今後バイク人生を楽しむうえでとても大事なこと。
やっぱり乗るからには楽しみたいし、たくさん乗ってあげたいですもんね。
維持費が下がった!
私が特に感じるのは「ガソリン(燃費)」です。
街乗りでそこまで遠くへ行くこともなく、大したスピードも出さないため、ガソリンスタンドへ行く機会が少なくなりました。
「え、まだ全然減ってないじゃん」と日々思っている(笑)
一般的に、250ccの燃費が30km/Lとされているのに対し、125ccの燃費は40km/Lといわれています。そりゃ伸びますね。
さらに高速道路に乗らなくなった(というか乗れない)ので、必然的に遠出が減り、出費が減ったというのもあります。
「遠出ツーリングできないなら面白くない」という意見もわかります。私自身、250ccで色んなところへ行ったのでツーリングの面白さはわかっているつもりです。
でも、125ccで下道をトコトコ走るのもなかなか楽しいんです。
今のところ往復80km程度の場所までしか行っていませんが、下道をずっと走って「通れる道を探しながら行く」というのも良いものです。
高速道路を走っていたら見れなかった景色を満喫できるので、面白いですよ!
「維持費が下がった」というのは、あくまで自分の場合の結果論です。用途次第なので、ご注意ください
まとめ
250ccから125ccに乗り換えた女性ライダーのリアルな実体験をお伝えしました。
どちらもメリットとデメリットがあり、違いを理解してから購入するのが大事です。
特に女性ライダーは「絶対ほしくて大きいバイクを買ったけど、扱いきれずに売った」という人もかなりいます。
ただ、結局は乗ってみないことには良さも悪さもわかりません。
今回の話は、一個人の主観だと言うことを忘れず、ご自身にあったバイクを探してほしいなと思います。