小学校の時からミルクといえば牛乳を飲んできたから、一番身近なミルクは牛乳を思い浮かべる人が大半ではないでしょうか?
近年ではミルクというと、昔から親しまれていた豆乳のソイミルクに加え、アーモンドやココナッツ、ライスミルクなど様々な植物性のミルクが増えました。海外では乳製品が合わない人、ベジタリアンやヴィーガンの方にも飲めるミルクとして親しまれています。
特にオーツミルクはここ1、2年で大きな反響を呼び、多くの方から愛されているミルクです。実際に私もコーヒーと飲む機会が多く、またオーツミルクを使った注文をよく受けます。
でも実際に、「オーツミルクはどんな味がするの?」「体にいいの?」と疑問のある方にお答えすべくオーツミルクについて紹介します。
近年大人気のオーツミルクって?
「オーツ」といえばオートミールで耳にしたことがあるのではないでしょうか。オーツミルクはオーツ麦(えん麦)をベースに作られたミルクで、牛乳と豆乳に続いて第3のミルクと言われています。たくさんの栄養が含まれており、アレルギーや乳製品が体に合わない人でも気軽に飲めるミルクです。
植物性ミルクは主にナッツや穀物を水につけて柔らかくしたものをミキサーにかけ、布でこして作られます。オーツミルクも同じで、オーツ麦を水に数時間つけてミキサーにかけて濾すだけなので、材料が少なく他の植物性ミルクより作るのが簡単です。
オーツミルクはコーヒーやグラノーラにも相性がよく、様々なものとオーツミルクを組み合わせて飲まれています。麦ならではのほんのりとした甘い味と癖がないため飲みやすく、牛乳に近くも親しみやすい味です。そのため、他の植物性ミルクからオーツミルクに変えたという声もよく聞きます。
オーツミルクがもたらす効果とは?
第3のミルクと言われるくらいに栄養価の高いオーツミルクは、私たちの体に嬉しい効果をたくさん持ち合わせています。またあえて他のミルクからオーツミルクに変えたという方もいました。
そんなオーツミルクをおすすめしたい理由にもなる嬉しい効果を以下に紹介します。
1.食物繊維が豊富
オーツミルクはアーモンドやソイミルクと比べると、植物繊維が約2倍以上含まれています。食物繊維は腸内環境を整えてくれ、生活習慣病の予防にも繋がります。普段の食生活から食物繊維を摂るのが難しいと言われているため、これは嬉しい効果の1つではないでしょうか。
2.ビタミンやカルシウムなどの栄養素をたくさん含む
オーツミルクは牛乳以外でもカルシウムをたくさん摂取できるミルクのうちの1つです。カルシウムのために牛乳を飲まないといけなかった時と違い、自分の体にあったミルクでカルシウムを摂取して骨を丈夫にできます。
またビタミンB12,ビタミンB2からビタミンDといった栄養素も豊富に含まれるので、体に優しいミルクと言えます。
3.環境負荷を減らす
近年牛乳をたくさん消費するということは、牛の飼育数に比例して二酸化炭素が増えるため、環境負荷が大きいのが現状です。しかしオーツ麦を栽培する際は、同じ量のミルクを作るにあたって水の量や必要な土地の面積が少ないため環境に優しいミルクです。
またサステナブルな生活、環境保全を意識して植物性のもの日常生活で取り入れるベジタリアンやヴィーガンの方にも親しまれています。牛乳に代わる植物性のミルクとして高い評価を受けています。
4.乳アレルギーや大豆アレルギーの心配がない
オーツミルクはオーツ麦のみでできているため、乳製品や大豆が一切使われておりません。そのため、乳製品や大豆が体に合わない方やアレルギーをお持ちの方でも、普段の生活の中に取り入れられるミルクです。
それでもなお、牛乳のように飲みやすい口当たりでたくさんの人に親しまれている味なので、他のミルクが体に合わなかった人には試してみてほしいミルクです。
コーヒー目線で見たオーツミルクを解説!
ニュージーランドではエスプレッソを使ったコーヒーが一般的で、フラットホワイトやラテを作る機会がよくあります。オーツミルクの注文は牛乳には勝らないものの、どのカフェでも植物性ミルクの中ではダントツでオーツミルクのコーヒーを作っています。
まず始めに普通のミルクで作ったコーヒーを見てみましょう!
艶があって気泡も少なく、コーヒーにしっかりと馴染んでいます。バリスタとしても数あるミルクの中からコーヒーを飲むのであれば、牛乳との組み合わせが1番です。その理由として、コーヒーはナッツやチョコレート風味のブレンドコーヒーが多く、牛乳と組み合わせることでミルクチョコのような甘みが味わえるコーヒーが出来上がって美味しいからです。
次にオーツミルクのコーヒーを見てみましょう!
写真を見てもらったらわかるように、少し気泡が生まれやすく牛乳より艶が少ないのがわかります。(私のコーヒースキルがまだまだなせいもありますが。。。)
あくまでもオーツ麦を絞って作っているので、飲んだ時にほんの少し下にざらつきを感じますが、クリーミーで泡の軽みを楽しめる食感です。コーヒーのナッツ感がさらに倍増し、まるでグラノーラを食べているかのような麦感を楽しめるので、グラノーラ好きにはたまりません。
バリスタ用のオーツミルクはミルクのフォームを作るために、少し多めの脂肪分が含まれているため普通のオーツミルクと比べた時に、味や口当たりが少し違って甘いです。それでも個人的にはオーツミルクは牛乳があまり好きでない方や、癖のないあっさりのコーヒーが好きな人にはとてもおすすめです。
おすすめのオーツミルク3選!
植物性ミルクが流行りだしてから、たくさんの会社がオーツミルクの販売を始めました。主に海外製のオーツミルクを中心に売られていますが、飲んでみると味が全然違います。私が今まで試したオーツミルクでもおすすめのものを3つ紹介します!
MINOR FIGURES
MINOR FIGURESはイギリス製のオーツミルクで、日本のカフェでもよく見かけます。少しお値段はしますが、バリスタ用というだけあってクリーミーで癖が少なく、ナチュラルな甘みが美味しいです。
そのまま飲んでも美味しいし、コーヒーとの組み合わせは抜群でたくさんの人に好まれます。誰でも親しみやすく、初めての方にも満足していただけるオーツミルクとしておすすめです。
alpro
alproはベルギー製のオーツミルクで、日本ではスーパーで見かけることもあり、実際にニュージーランドではスーパーやカフェでよく見かけます。癖は少ないですが、少し食感が重く甘さやクリーミーさは少ない印象です。総評として可もなく不可もないですが、値段を考えるとオーツミルクを取り入れた生活を始めやすいのがalproかと思います。
クッキーやオートミールなどの料理に合わせたいという方におすすめです。
PRIMAVENA
PRIMAVENAはイタリア製のオーツミルクで、バリスタ用のミルクともあっていくつかのカフェで取り入れられています。コーヒーに合わせるように、クリーミーさと甘みが特徴的です。こちらも少しお値段がしますが、飲みやすくオーツミルクを初めて試す人におすすめです。
少し在庫が少ないこともあり入荷待ちを見かけることが多いですが、コーヒーとの組み合わせやそのまま飲みたいという方には親しみやすい味です。
オーツミルクを試してみよう!
オーツミルクは私たちの体と生活に相性がいいミルクです。オーツミルクという名前は耳にしたことがあるけれど、実際にどんな味で体にいいのかどうか知らないという人も多かったのではないでしょうか。
ミルクは牛乳だけが選択肢ではなく、今ではたくさんの種類のミルクが世界で人気を集めています。これを機会にオーツミルクを試したことがない方は、一度試してみてください!