【ポジティブ変換が苦手な同志へ】超絶ネガティブな私が、自分を「解釈」して道が拓けた一冊の本

「もっとポジティブな言葉にしたいけど難しい」
「悪気はない。だけど相手を不快にしてしまった」
「そんなにネガティブなつもりは無いんだけど・・・」

いまこの記事を読んでくれているあなたは、おそらく私と同じ。
「ポジティブ変換が苦手」だと感じている人ですよね。

今回は、そんなみなさんの悩みを解決できるかもしれない本を、ご紹介します。

ちなみに、私はこの本の関係者ではありません。
そして、本書はポジティブ変換の専門書ではありません。

純粋に、すごくすごく感動したので、「同じ悩みを持つ人にシェアしたい」という想いで、この記事を書いています。

本記事では、本の内容を引用させていただきつつ、著者「阿部広太郎氏」の強いメッセージを少しでもお伝えしていけたらと思っています。

「ポジティブ変換」という言葉に嫌悪感を抱いている人にこそ、読んでほしい。
深く優しく、厳しさもある、あたたかい本です。

※ちょっとだけ長い記事になってしまいました。お付き合い頂けるとすごく嬉しいです

この本をあなたにオススメしたい理由

本の内容に触れる前に、なぜあなたにオススメしたいのかをお話しさせてください。

「ポジティブ変換」に挫折し続けた私の経験談

いつから「ポジティブ変換」という言葉が現れたんでしょうか。
少なくとも7年前には、もうあったと思います。

7年前の私は30歳。はじめて接客業に転職し、お客様に面と向かって話をする仕事に就いたとき、ある課題に直面します。

「会話の出だしが、ぜんぶネガティブだね」

上司の言葉に衝撃を受けました。それもそのはず、全く気づいてなかったから。
とはいえ、自分の思考がネガティブ寄りなのは気づいていました。心配性で不安症で、常に最悪の事態を想定して仕事をするタイプ。
でも逆に言えば、リスクヘッジが得意だったんです。だからネガティブ思考も活かせると思い、悩むほど気にしていなかったんですね。
それが「人と話をする仕事」になったとき、ボロが出てしまいました。

以降、ネガティブをポジティブに変換する本を何冊も読み、数え切れないほど実践してきました。

いろんな本をたくさん読んだ
いろんな本をたくさん読んだ

「ポジティブな言葉にするだけで自分が変わる」
「言葉が変われば人生が変わる」

どの本にも大体同じことが書いてありました。もちろん、間違いではない。言葉の持つ威力は痛いほど知っています。

でも、全然しっくりこなかった。ポジティブな言葉に変換しても、自分の気持ちは全く納得していなかったんです。
上辺だけを変換した言葉たちに、いつしか苦しめられるようになり、ストレスが溜まってしまいました。

「私にポジティブ変換は無理かもしれない」

半ば諦め気味に、そんなことを何年も繰り返していたんです。

著者「阿部広太郎氏」の”強要しない”優しいことばたち

もう「ポジティブ変換」については諦めて、関連書を読むのすら忘れていた頃。たまたま企画やライティングの本を買いまくっていたときに、本書に出会いました。

それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習
それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

この本はサブタイトルどおり、あくまで「解釈」の本です。
ポジティブ変換の専門書ではありません。
「良い解釈=ポジティブ変換」であることは読み進めていくうちにわかっていくんですが、これがどうして、読んでいても全然ストレスにならない。
「ポジティブ変換」という言葉に嫌悪感すら抱いていたのに、です。

著者の阿部広太郎氏は、電通のコピーライターです。(業界ではかなり有名な方らしいのですが、お恥ずかしながら私は本を読むまで阿部さんという人を知りませんでした)

コピーライターなので「言葉のプロ」であることは間違いない。でもそれ以外の情報は何も知らない人なのですが、多分この人めちゃくちゃ優しいんだと思うんです。(個人的な感想なので実際はわかりません笑)

とにかく強要しない。
本のタイトルが「それ、勝手な決めつけかもよ?」となっている通り、全編において「こうかもよ?」「こうかもしれないよ?」「ほら、ちょっと見えてきたかもよ?」って、まるで伴走してくれているような感覚になります。

伴走、と表現したのは、阿部さん自身の失敗談や経験談が赤裸々にふんだんに盛り込まれているから。「自分だってはじめからできたわけじゃない」というエピソードが大盛りで、すごく共感できるからです。

著者のことを何も知らないのに、一緒に走ってくれているような感覚になるのはなぜか。
単純に、「言葉のプロ」だから?
「どんな言葉で人が動くのか」を知っているから?

もちろん、それも正解だと思うのですが、何よりも阿部さん自身が読者のことを本気で想い、考えているからじゃないかな。と勝手に思っています。

過去に投げかけられた言葉はもちろん、先入観や思い込みで自分を決めつけて、未来をがんじがらめにしてしまうことが往々にしてある。
こういうもんだと諦めて、勝手に自分をみくびってしまうことがある。それが僕はとてつもなく悔しい。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

こんな風に、読者にたいして「僕が悔しい」と言える人って、なかなかいないと思う。
たぶん、本当に悔しいんだと思います。

この本に「正解」は書かれていない

この記事の冒頭で「 深く優しく、厳しさもある、あたたかい本です。」と書きました。
「厳しさ」と表現したのは、この本には「正解が書かれていない」から。

本の内容は、以下の4章に分かれています。

  • 第1章 自分篇・自分の知らない自分と出会う
  • 第2章 現在篇・今こそ積極的な受け身を
  • 第3章 過去篇・「今思えば」は魔法の言葉
  • 第4章 未来篇・解釈する先に人は進める

①自分を知り、②今を生き、③過去を肯定し、④解釈したうえで未来に進もう、というステップです。

「これがなぜ、ネガティブをポジティブ変換にすることと関係あるの?」
そう思った人にこそ、オススメしたいです。

各章、具体的な実践方法が書いてあり、自分なりの解釈をしながらステップを踏んでいくようになっているのですが、すべての章において、「自分」とじっくり向き合わないといけません。
ときには答えが出なかったり、思ってもみなかった化学反応が生まれたり、知らない自分に気づいてしまったりします。
だからちゃんと取り組むと、結構な時間がかかります。全然、近道できないんですよね。

でも不思議なもので、自分の気持ちに素直になって本を読み進めていくと、「なぜ自分がネガティブになったのか」「なぜこんな発言になるのか」が紐解かれていくんです。

自分の気持ちを理解し「解釈」して、自分で答えをだし、自分の頭と足で進んでいく。そんな本です。

「どんなポジティブ本も刺さらなかった」私の心を動かした言葉たち

ここで、本の内容を引用させていただきながら、凝り固まった私の心を動かした言葉たちを紹介していきます。
どれか1つでも刺さったのなら、あなたはこの本を手にとったほうがいい。かもしれない。

「私個人がどう受け取ったか」という感想も書いています。著者の意向・ねらいとは違う解釈もあると思うので、あらかじめご了承いただけるとうれしいです。

第1章 自分篇・自分の知らない自分と出会う

自分の「らしさ」が1番にじみ出るのはその人の「好き」と「嫌い」なのではないかと思うのだ。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「好き」と「嫌い」を思いつく限りたくさんたくさん出していくと、自分の輪郭がはっきりしていく。書き出すと「なぜ好きなんだろう?」「なぜ嫌いなんだろう?」という思いが生まれてきて、意外な方向に進んでいったりするんです。

「嫌い」という感情の取りあつかいには気をつけたい。(中略)
人は、好きよりも嫌いなことを言う方が饒舌になるし、歯止めがきかなくなるのだと思う。(中略)
だからこそ、オブラートに包むことを心がけたい。
それはつまり、ユーモアに包むということだと考えている。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「嫌いをポジティブ変換しよう!」ではなく、「ユーモアに包む」と表現したことに感銘を受けた言葉。目からうろこ。「ユーモア」とするだけで、すんなり自分の気持ちが受け入れてくれた。

隣に僕がいなくても、あなたの隣にはあなた自身がいる。
考えること、創作することは、自分自身に問いかけていくことそのものだと思う。(中略)
その積み上げで、納得して過ごせる日々をつくりだしていける。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「あなたの隣にはあなた自身がいる」という言葉が刺さりました。
ここも「厳しさ」の部分。自分と向き合って、自分とたくさん話して、自分で納得して進んでいこう、と。

自分で考えて、自分の力で飛んでいく
自分で考えて、自分の力で飛んでいく

第2章 現在篇・今こそ積極的な受け身を

ひとりの感じ方はさまざまで、尊重されるべきで。
変わろう、変わろうとあなたが無理しすぎる必要はない。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

これは「時代がビュンビュン剛速球で変わっていく」という前置きありきで書かれている言葉です。すごく安心する。だって、電通なんていう日本の広告業界の最前線で働いているプロがこんなことを言ってくれるなんて。優しい。

細部を、丁寧に、根気よく見つめること。そうすることで、むしろ世界が鮮明に見えてくるのだと言ってくれているように感じる。(中略)
沸き起こる違和感にちゃんと用心する。素通りせずに、自問自答しながら考える。
その上で、打ち手を考えて行動に移してみる。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「ネガティブ感情って自分のなかの何らかの違和感が反応してるんだろうな」と、改めて思った一文。そして、素通りしないこと。違和感をちゃんと感じて、違和感の答えをだすこと。
すごく大事なことなんだと思います。

プライベートでも、仕事の現場でも、うまいことを言うのは大切だ。
その解釈がやり場のない気持ちに行き先を見つけてくれる。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「ポジティブ変換」を「うまいこと言う」としてくれた救いの言葉。
どうも私は「ネガティブをポジティブ変換する」というワードに引っ張られてしまっていただけなのかもしれない。

先に伝えておきたいのは、鬼軍曹のごとく竹刀を振り上げて「前向きに生きよ!」と言いたい訳ではない。
不安や心配事に向きあう時間だって特別だ。そこに浸る時間があることで、味わえる感情だってある。人の痛みを想像できるようになるし、心の機微を捉えられるようになるのだと思う。
未来を向く考え方、選択肢があるのだと知ってもらえたらと僕は思っている。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

ネガティブな感情があるのを否定しない、むしろその時間だって必要だよ、と寄り添ってくれる優しい言葉。
阿部さんが「鬼軍曹」と形容したのも、なんだかホッ。鬼軍曹みたいなポジティブ矯正マシーンな人、いるもんね(笑)

第3章 過去篇・「今思えば」は魔法の言葉

過去の出来事そのものを変えることはできない。
けれど、現在から過去を振り返る時に、解釈を加えることで、その捉え方や意味を変えられるのではないか、と。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

いろんな過去を「受け入れる」のでも「許容する」のでも「許す」のでもなく、「解釈する」としてくれた言葉。個人的にすごくしっくりきました。「解釈する」って、自分にすごく合ってる言葉かもしれない。

日本でも、「時間が経てば治りますよ」ということを指して「日にち薬」と呼んだりする。
そのありがたさを僕自身、腹の底から理解しつつも、どうしても伝えたい。
時間に解決させちゃいけない。その感情を先送りにしちゃいけない。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

「時間に解決させちゃいけない」という一文に、ジーンとした言葉。
もがいてもがいて、諦めずに過去を解釈できれば、違う世界が拓けるかもしれない、「諦めないでもがいていい」と思わせてくれた言葉です。ありがたい。

あなたが過去に経験したきたこと、過ごしてきた時間に、すでに価値はある。
それはだれにも否定させない。あなたにもさせない。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

強いつよいメッセージ。私にすら私を否定させてくれない。これには正直、プスリと笑ってしまいました。「この人、想い強すぎ!」

生きるということは、過去の自分を肯定していく行為だ。
「過去」に対して、僕はそう願っている。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

たぶん、自分をネガティブだと思っている人にとって、この作業が1番キツくて難しくて、時間がかかるのだと思う。でも、やるぞ。

解釈することで進めるかもしれない
解釈することで進めるかもしれない

第4章 未来篇・解釈する先に人は進める

自分は今、どうありたいか?
自分は今、どこに向かおうとしているのか?

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

過去→現在→と解釈してきて、最後は「今・これから」自分がどうなりたいか?という問いかけ。
実は、この本に出会う前にすでに「自分がどうありたいか」を決めていたつもりだったんです。でもビックリ。すべての章を読んで、順番通りに「解釈」していったら、ゴールが変わっちゃったのです。

未来は今だ。今の連続が間違いなく未来をつくる。
どこへ向かうのか?その鍵を握るのは自分の心であり、自分の意志だ。
厳しすぎず、甘やかしすぎない自分との約束の積み重ねが、より良い未来の自分をつくる。(中略)
未来は「0か100」、白か黒かなんてことはありえないのだから、グラデーションを、その間にあるグレーな日々を愛そう。(中略)
どんな未来だって、今からつくっていける。
解釈する先に人は進める。

引用元:それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習

中略ばかりで申し訳ないけど、最終章のシメとなった文章です。「バシィ!」と背中をしばかれたような感覚。全部が刺さる。

【余談】5年前なら本書はきっと、刺さらなかっただろう

自分の話ばかりで申し訳ないです。

5年前の自分がこの本に出会っていたら、刺さらなかったかもしれない、と思っています。

なぜかというと、受け入れ体制ができてなかったから。

人間の感情というものは、経験や環境によってグルグル変わります。
年齢をかさね、家族ができ、いろんな経験をして、自分の無力さを知り、少しずつ「自分と向き合おう」と思えてきたタイミングだったからこそ、阿部さんの言葉を受け入れることが出来たんだと思います。

本書を読んで、何も感じない人だっていると思います。

でも、もしかしたら5年後、いや1年後、いや、明日にでも突然グサッと刺さるときがくるかもしれない。
そこが転機。
ぜひ、その「グサッときた感情」を見過ごさず、あきらめないでほしいなと思います。

さいごに

「ポジティブ変換が苦手な同志へ」と題し、阿部公太郎氏の著書「 それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない『解釈』の練習」というオススメ本をご紹介させていただきました。

私はたぶん、かなり諦めの悪い人間です。表面上は終わらせたつもりでも、そのモヤモヤが「解決」できない限り、心の奥底に溜まり続けていく。

そう。「解決しよう」としてたんです。
生きていて解決できないことなんて山ほどあるのに。

そのことに気づけたのは、本書を読んだからです。(全文ドキュメントに書き起こしもしました。きもちわるい笑)
捉え方は人それぞれだけど、「解釈しよう」にするだけで、驚くほど色んなことが出てきます。気づかされます。

私の記事では、本書の100分の1も伝えられていません。
ネガティブであることを悩んでいる同志のみなさん、ぜひ一度だまされたと思って、手に取ってほしいなと思います。

<さいごのさいごに>
著者の阿部公太郎氏に、心から感謝の気持ちを伝えたいです。この本に出会えてよかった。本当にありがとうございます。

この記事を書いた人

ぐっさん

30代後半のアラフォー酒豪女子。好きなものは酒と焼肉とわんこ。
バイクで1人キャンプをするのが目下の目標。
YouTubeで「ぐっさんのアラフォーお悩みちゃんねる」を運営中。