ローファーとは靴ひもを結ぶ必要のない靴の事を指します。気楽に脱いだり履いたりでき、主に革で作られることがほとんど。
ローファーを履きこなしたい!でも、どのような種類を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
筆者自身も革靴が好きで、特にその中でもローファーをオシャレに履きこなしたいと思っています。
元ラグジュアリーショップスタッフの私が、ローファーについての基礎知識から、革の種類とそのコーディネート例などもたっぷり紹介。
興味はあるけど、よく知らないといった初心者にも分かりやすく紹介していきます。
ローファーの定番3種類
ローファーを選ぶ上で靴の形や色、革の種類など、何を基準に考えたら良いか難しい。ここでは3種類の定番スタイルを紹介します。
シンプルで王道な「コインローファー」
別名でペニーローファーとも呼ばれており、アメリカの学生たちがストラップの箇所に1セント(ペニー)硬貨を挟んでいたことが名称の由来。
飾りっ気が少なく、どんな洋服やパンツとも合わせやすいのが特徴です。
足元に艶やかさを添える「ビットローファー」
甲の飾りベルト部にホースビットと呼ばれる馬具を模した金属の飾りがデザインされたローファーの一種。1953年にイタリアを代表するラグジュアリーブランドの「GUCCI」が発明しました。
エレガントな印象を与えてくれるドレス度の高いデザインになり、大人の男性にぴったりなローファー。
最もドレッシーな「タッセルローファー」
甲部分に房飾り(タッセル)があしらわれたローファー。カジュアルな印象があるかもしれませんが、海外では弁護士の靴としても知られ、ビジネスの場においても履くことができます。いくつかあるローファーの種類の中で最もドレッシーな革靴とされています。
ビットローファーと違って金具ではないので派手さは抑えながらも、動きが出てとても上品な印象になります。格式が高いような印象を与えますが意外と使いやすいのがタッセルローファーの良さです。
革の種類と特徴
牛革の総称「カーフレザー」
カーフは牛革の1種ではありますが、実は「カーフ」と呼ばれるのは生後6ヶ月の子牛のみ。沢山の牛革の中でも希少なレザーになります。ここでは「カーフレザー」=牛の革の総称として考えてください。
豚革の総称「スエードレザー」
スエードは豚革の裏側を指します。毛足が長く、革に表情がありカーフレザーよりカジュアル度が高い。近年ではフェイクスエードなど多種多様にありますが、ここでは「スエードレザー」=豚の革の総称として考えてください。
エキゾチックレザー(クロコ、パイソン)
上記の革以外で代表的なものは「クロコ」「パイソン」などがあります。
それぞれ動物独特な質感があり、とても希少性があるので比較的高価なモノが多い。
靴やカバンにおいて、柄は革の部位によって全てが異なります。気に入った柄との出会いはまさに奇跡的!アナタが手に取ったその柄は世界で一つだけのモノとなるでしょう。
特にクロコやパイソンなど個性が強い革素材の場合は、シンプルなパンツと合わせる事でバランスが取れます。
ローファーをお洒落に履きこなす色選びのポイント3選
①脚長効果!ローファーもパンツも同じ色に。
ズバリ人間の目の錯覚を利用したコーディネート!
黒や紺色といったパンツに同じ色のローファーを履くと「つま先までを脚」だと感じ、その結果として脚長効果が生まれスタイリッシュに見える仕組みという事です。
②コーディネートの基本「アズーロ・エ・マローネ」を意識
イタリア語でアズーロとは青色(空色)、マローネとは栗色(土色)を指します。自然界において「大地と空」は馴染みの良い色としてコーディネートの基本となっています。
ビジネスの場において紺色スーツに茶色ローファーの組み合わせは、相手に信頼感を与えやすくどんな交渉の場でも馴染むコーディネートとして知っておきましょう。
休日にも同様に、紺色のデニムと茶色ローファーの組み合わせは万国共通のコーディネートとして知られる所です。
③抜け感を出そう!靴だけ白コーデ
スニーカーではよく見かけるかもしれませんが、もちろんローファーでも大丈夫です。
白は爽やかな印象を与える為、このコーディネートは特に暑い季節の夏に間違いなく大活躍する事でしょう!
手軽にオシャレ上級者に見えるトータルコーディネートのヒント
ローファーと他の革小物や、金具との組み合わせ
ビットローファーの金具の色が大きく分けてシルバーとゴールドがあります。身に付ける金具の色は、ローファーの金具の色と統一しましょう。
例えば、上着や鞄のファスナー、ピアスや指輪やネックレスにブレスレット。
更には腕時計のベルトに至るまで全てを合わせる事で、とても洗練された印象を与えオシャレ上級者となります。
靴下との合わせ方の参考例
黒のセットアップにローファーも黒を履き、全身をブラックで統一したコーディネート。その上で、靴下だけを柄物にするとアクセントになり目を引きます。
筆者が好んで取り入れている組み合わせを参考に載せておきます。
オススメのローファー
最後にオススメのメーカーを7つご紹介します。もちろん、メーカー毎に特徴があり価格帯も違ってきますので一つの参考にしてください。
リーガル(REGAL) ローファー
ローファー初心者にオススメです! 定番モデルからだけでなく、現代的な要素を取り入れたモデルまで幅広い展開。たくさんのビジネスマンから支持を得ています。履き心地のよさとデザイン性を兼ね備えたローファーを、比較的手ごろな価格で販売。
コールハーン(Cole Haan)
1928年にアメリカで誕生したシューズブランド「コールハーン」。 「良い物をつくり、良い物だけを提供する」という理念から、革靴からスニーカーまで幅広いシューズを展開するブランドです。 独自技術の「グランド.OS」を用いたローファーは圧倒的に履き心地が良くとても人気です。
パラブーツ(Paraboot)
1908年に創業のフランスのシューズメーカー「パラブーツ」は、創業当初はスキーや登山靴などを製作していました。 そののちにファッションアイテムのシューズを展開するブランドとなります。 重厚感のあるソールを使用したローファーで、エッジのきいたデザインが豊富。最近のトレンドである足元にボリュームを出すコーデにピッタリのローファー。
トッズ(TOD’S)
イタリアのシューズブランドといえば「トッズ」。イタリアならではの華やかなデザインが人気で、幅広い世代から支持されています。 上質な素材を使用し、モダンなデザインのローファーを多数展開。ファッション上級者の方にもオススメのブランドです。
グッチ(GUCCI)
ビットローファーの生みの親、イタリアのラグジュアリーブランド「グッチ」。普通のローファーだと「シンプル過ぎてちょっと寂しい…」と感じる人にはオススメの種類といえます。シンプルなデザインからエキゾチックレザーの展開まで幅広くあり、足元のインパクトに熱い視線が注がれる事間違いなし!
クロケット&ジョーンズ(CROCKETT&JONES)
イギリス靴と言えば「クロケット&ジョーンズ」。ノーサンプトンにて1879年に誕生、熟練した職人の手によって生まれるシューズは、美しさのみならず足の快適さは抜群。 日本人の足に合う木型を採用したローファーなど、ワンランク上の履き心地のアイテムが豊富です。
オールデン(ALDEN)
オールデンは、古きよきアメリカを代表する高級紳士靴ブランド。 名品と呼ばれるモデルを次々と生み出し、数あるアメリカのシューズブランドの中でも特に知名度が高い事で知られています。 アメリカならではの無骨さが随所に見られ、洗練された上品さだけでは物足りない人にオススメです。
まとめ
今回は、ローファーの基礎知識からパンツや靴下とのコーディネート例など一気に紹介しました。
スニーカーが流行っている今だからこそ、カッコ良くローファーを履きこなしてみてはいかがでしょうか。
アナタだけのローファーを見つけて素敵なローファーライフを送りましょう!