誰でも簡単に始められる「ハイキング」の魅力!服装や持ち物、実際に歩いた山も紹介

“ハイキング”という言葉を聞いた時、どういったイメージをしますか?

・大自然の中を歩く
・遠足みたいに山を登って下りる
・登山家が歩いている

など様々なイメージがあるのではないでしょうか。
中には、ハイキングをしたことなくなかなか踏み出せないという人がいるかもしれません。

私も最初は、山を登ってしまうと時間がかかり、地上に帰れないイメージがあった為はじめられませんでした。

そんな私も、今では週末の晴れ日にハイキングを楽しむことが日課となっています。

ハイキングをする人がどういったことを楽しんでいるのか、どんな物を揃えれば良いのかなど、ハイキングについて思う存分お伝えしたいと思います。

ハイキングとは?

カップルでのハイキング
カップルでのハイキング

”ハイキング”という言葉の大きな括りとして、自然の中を歩くことを指すことが多いです。

しかし、それと同時にトレッキングや登山と何が違うのかわらないという人がいるかもしれません。

ハイキングとは何なのかを本来の言葉の意味からみていきます。

「ハイキング」「登山」「トレッキング」に違いはあるの?

ハイカーの後ろ姿
ハイカーの後ろ姿

「近くの山にハイキングに行ってくる」
「近くの山にトレッキングに行ってくる」
「近くの山に登山に行ってくる」

と言葉を並べると若干違うように感じるかもしれませんが、実際にはどれも正解で同じ意味の文章です。

明確にハイキング・トレッキング・登山に大きな違いはなく、どれも自然や山の中を歩くことを指しますが、少しニュアンスが違うだけとも言えます。

例えば登山は山頂を目指すことを前提にしていることが多く、トレッキングは日帰りから数日かけて山道を歩いて山頂もしくは山沿いを歩くため、登山のように山頂を目指すことを目的としていません。

ハイキングはもっと軽いイメージで自然を楽しみながら山を歩くことが多く、整備された道や簡単なルートを歩くことを指します。トレッキングの一部とも言えるかもしれません。

簡単に難易度が高い順にまとめました。

難易度が高い順
①登山:山頂を目指す
②トレッキング:日帰りから数日かけて山道を歩く
③ハイキング:自然を楽しみながら山を歩く

なので、初心者はまずはハイキングにチャレンジして、自然の中を楽しみながら歩くことをおすすめします!

ハイキングは自由に楽しめるエクササイズ!

カップルと滝
カップルと滝

ハイキングに行く時に、訪れる山道がどれくらいの距離で何時間かかるのかが気になりませんか?

特に山へハイキングに行くとなると、途中で簡単にやめられない上に体力がないと難しいと思うかもしれません。

山道を歩きたいと考えている人は、山について調べてみると「どんな人にオススメか」「傾斜が高いか」などたくさんの情報が出てきます。

そのため、低い山から始めてみて、自分のタイミングで休憩をとりながら自然を楽しむことを中心にしてみると楽しいと感じることができます。

普段の道路やビルの景色の中で歩いたり走ったりすることと比べると、ハイキングは楽しくできるエクササイズになること間違いありません。

私がハイキングを愛し続ける理由とその魅力!

クライストチャーチの山
クライストチャーチでの山

休みの日が晴れだと、少し疲れていてもあえて気分転換にハイキングに行くことが多いです。

実際、家を出る前までは行くのをやめようかなと思うこともあるのですが、一度ハイキングを始めると「行ってよかった」と心が満たされます

思わずハイキングをしたくなる理由とその魅力をいくつか紹介します。

自然をたくさん楽しめる

普段街中の方に住んでいると見かける自然は家庭の菜園や公園、川沿いがほとんどではないでしょうか。

ハイキングの目的のひとつとして山や丘といった自然の景色があるところを歩くので、歩きながら山の植物や動物を見て楽しむことができます

また完全に整備された道でなく、土の上を歩くことで全身で自然と触れ合っていると感じること間違いありません。

自然を楽しむだけでなく、いつもと違うありのままの自然の姿を視界に入れることで疲れた目に優しく、また綺麗な空気を吸うことでスッキリできるなどリフレッシュすることも可能です。

同じ都会の景色の中を過ごしている人は気分転換にハイキングに行って自然を楽しむことで、いつもと違った経験や週末の過ごし方をしてみませんか?

ご飯がいつもの倍美味しい

ハイキングで食べるおにぎり
ハイキングで食べるおにぎり

ハイキングは平坦の道ばかりを歩くわけではないので、行きは山道を登り、帰りは山道を下ります。

そのため体にかかる負荷がとても大きく、平坦の道と比べて倍くらい体のエネルギーを使います

ハイキングしてみるとわかるのですが、山の途中から体がエネルギー補給を欲してきて、そのタイミングに休憩して食べるご飯はシンプルなご飯にも関わらずいつもの倍美味しいです。

また、山の木々の緑と青い空の自然のコントラストを目の前で食べることで、ご飯の味を倍増ししている理由かもしれません。

豪華なご飯ではないけれど、ハイキングの際に食べるシンプルなご飯を特別なものにするのは、自然の中で楽しむからこその醍醐味です。

自分のペースでできる

ハイキングでは早く歩かなければならない、最後まで続けなければいけないというルールはないので、自分が休憩したいタイミングや自分の好きなペースでコツコツと歩くことができます。

ハイキングは色々な年代の人に親しまれている理由の一つとして、歩くスピードや休憩の頻度は一人ひとり異なるものの、歩くことに集中したい人や自然を楽しみたい人など自分の好きなペースで楽しめることが挙げられます。

初めてのハイキングでも道中にたくさんの休憩ポイントがあるため、休憩ポイントを見たときに休憩するなど自分の中でキリの良いタイミングに休憩をとりやすいです。

自分のコンディションや目的を考えて、ハイキングが楽しいと思えるペース配分でできるのもハイキングのメリットです。

自然からエネルギーをもらえる

自然
自然

自然のエネルギーは目に見えないものの、様々な効能で私たちの身体の中にエネルギーを感じたり癒し効果が得られます。

例えば、樹木から出てくるフィトンチッドは緊張を和らげ、ストレスを減らしたり自律神経を安定させてくれます。

またマイナスイオンによって疲れを取り除くことができるので、ハイキング前より心身ともにスッキリとします。

ハイキングで体力は使うものの、自然のエネルギーによって精神面が回復してリラックスかつより体が軽くなるので、息抜きが必要な人にはうってつけです。

自分を見直す機会になる

ランニングやウォーキングで運動をしている際に始めてすぐはしんどいものの、一度山場を越えると体が少し楽に感じたり冷静な気持ちになった経験はありませんか?

ハイキングの多くの歩行時間が約1時間〜と長い時間のものが多く、歩く時間が長いので冷静な気持ちで考え事もたくさんしてしまいます。

その理由として、都会のビルで見かける広告の文字や映像といった多くの情報が視界に入ることで、普段の生活の中でも脳が疲れた感覚になりますが、自然に囲まれていると視界と思考がクリアになるのです。

何か考え事をしたい時こそ色々な情報を遮断して自分を見つめる機会が大切で、それがハイキングをするときに最適とも言えます。

いつもと違うかつ落ち着いた環境で、ハイキングをすることで思考がクリアになるので、自分を見直したいという人はハイキングをしてみることがオススメです。

ハイキングの服装と必要な持ち物

ハイキングの持ち物
ハイキングの持ち物

ハイキングをするときにどんなものを揃えると始めやすいかは、ハイキング初心者だと分からないことがあるかもしれません。

まずは手始めにどんなものがあると便利なのか知るだけでも気持ちが高まったり、やる気が上がるのではないでしょうか。

特定のシチュエーションや身の安全を守れるのかを踏まえた上で、どういった持ち物が必要なのかを紹介していきます。

①登山シューズ

登山シューズは様々な形のものがあります。

例えば、少し足場が悪い道や石が多く転がっている道を歩く際は頑丈な靴が必要です。

少し値段はかかりますが、捻挫や転倒を防ぐためにも足首までしっかりとカバーする靴を揃えましょう。

一方で、舗装された道や傾斜の少ない道を歩く場合は、ランニングシューズやスポーツシューズでも大丈夫です。

自分が動きやすく足を傷つけない靴を選ぶことをおすすめします。

②レインジャケット

登山で1番必須とも言える持ち物がレインジャケットです。

山に登る際は天候の予測ができないため、晴れの予定でも雨が降ってきたり、雲がかぶって小雨状態になることがあります。

このような不安定な天候による雨水に対応するために、耐水性のあるマウンテンジャケットはかかせません。

また、通気性にも優れているので、汗をかいても蒸発しやすくポケットを開け閉めして体温調節をすることも可能です。

マウンテンジャケットは使い勝手がとてもよく、ニュージーランドではハイキングのみでなく、普段着として活用してる人を多く見かけます。

機能性がいいので価格は少し高いですが、ハイキングには必要な持ち物のひとつです。

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③バックパック

ハイキングに行く際は肩の負担を減らすために、自分の荷物と体格に見合ったバックパックが必要です。

その理由として、長時間肩に負担をかけるのはとてもしんどく、肩が疲れやすくなったり痛めたりします。

また、バックパックは背中部分の振動性も防いでくれるので長い距離を歩く人ほどオススメです。

他にも、たくさんのポケットがあるものや収納部分が大きく持ち物のスペースにも困りにくい、雨に強いものまでたくさんあります。

自分の目的や体格に合ったバックパックを探してみましょう。

④日焼け防止具

日焼け防止具として、帽子やサングラス、日焼け止めが挙げられます。

特に山を歩く場合は普段より標高が高いため、太陽との距離が近い分強い日差しになります。

そのため、山を歩いていても木陰に隠れるから大丈夫と思って歩いていると、帰宅後にたくさんの日焼けが顔にできている可能性がでてくるのです。

日焼け止めを塗った上で、スポーツ用や個人の好みの帽子とサングラスで大丈夫なので、日焼け防止を忘れずにしましょう。

⑤行動食

行動食は数時間でのハイキングでも欠かせないもので、簡単に栄養を補給できるものからしっかりと食べられるものまで持っていくと便利です。

山道を歩くには思っている以上に体力を消費するため、エネルギー補給として簡単に取れる飲むゼリーやチョコレート、ナッツなどがオススメです。

また、自然を眺めながら食べる昼食はいつもより体がエネルギーを欲しているのか、それとも達成感からなのかはわかりませんが、普段の何気ない食べ物でもとても美味しく感じます

多くの行動食は必要ないですが、荷物になりすぎず腐りにくいものを持って自然を堪能しながらエネルギー補給するのは至福の時間に間違いありません。

⑥飲み物

運動する際にも欠かせない物のひとつとして、十分な水分を持っていく必要があります。

ハイキングの最中は思っている以上に汗をかいており、多くの水分が体の外に出ていっているため脱水症状にならないためにもこまめに水分を補給しなければいけません。

気温が高い夏はもちろんですが、冬や涼しい時期は夏ほど汗をかかないことから水分補給を思わず忘れてしまうこともあるので、意識して水分を取るようにします。

注意点として、現地に自販機が整備されているところもありますが、場所によってはない可能性もあるのでスポーツ飲料やお水を十分に用意しましょう。

ハイキング好きの私が実際に登った山を紹介!

特にウォーキングやスポーツを中心に運動が好きだった私も、最初はハイキング初心者でした。

最初は簡単な山で始めたハイキングも、今では数日かけて山を縦断するトレッキングまでするようになっています。

実際に私がハイキング・トレッキングしてきた山を3つ以下に紹介します。

初心者でも簡単な「妙見山」

妙見山からの景色
妙見山からの景色
サイダーと山
サイダーと山
桜と小屋
桜と小屋
木漏れ日
木漏れ日

妙見山はハイキングに滑り込むきっかけになった山で初心者にもオススメの山です。

初めてのハイキングは新滝道コースに挑戦しましたが、急な登り道がなく比較的なだらかで初心者にも優しいコースだと感じました。

途中に休憩しやすいスポットがあるため、水分補給やエネルギー補給のタイミングを掴みやすいので、色々と不安のある人にも安心して挑戦できます。

また、木陰を歩く道が多くあるので涼しく木々の香りを感じながら歩く山道はとても爽快です。

頂上では神社を散策したり景色を堪能したりとゆっくりとした時間や、カフェでランチタイムを楽しむこともできます。

下り道は歩いて帰るもよし、ケーブルを使って景色をより楽しむなど、自然の光景をたくさん楽しむ機会があります。

桜の季節は絶景とハイキングを共に楽しめるので、春に訪れてみるのがオススメです。

2つの山を一気に登頂できる「葛城山」と「金剛山」

葛木山頂
葛木山頂
金剛山頂
金剛山頂

「一度遠出をするなら一気に縦断してしまえばいいか!」と思い切って次に挑戦したのが金剛山と葛木山の縦断です。

私の場合は金剛山からスタートし、金剛山の山頂までは舗装された階段道が長く続きます。

坂道ではなく階段が続くので少ししんどいですが、傍には休憩スポットが用意されており、山頂までどれくらいの距離があるかを教えてくれます。

比較的易しいハイキングコースなので、色々な年代の人が歩いておりゆっくりのペースで歩くと2時間少しで山頂まで登ることが可能です。
(私の記憶では結構飛ばして歩き続けたら1時間半程だった記憶があります。)

その後は金剛山の入り口と反対側に下っていくと大和葛城山へのルートに続きます。

大和葛城山は金剛山に比べて山道を歩くので傾斜を歩き続けるしんどさはありましたが、山ならではの木に囲まれた道で自然を堪能できたのは楽しかったです。

登りくだりで2時間ほどかかりますが、登った山頂でのご飯は最高に美味しかったですし、人気の場所ということもありたくさんの人と交流できました。

体力試しをしたい人や長いハイキングに挑戦したい人にはオススメです。

泊まりがけで歩く「ルートバーン」

ルートバーン
ルートバーン
山の中枢
山の中枢
山道から見上げた空
山道から見上げた空
山の湖
山の湖

ハイキングよりトレッキングという言葉が見合う山になりますが、ニュージーランドのルートバーンは2泊3日で山を縦断します。

全行程33kmで1日約4〜5時間に分けて歩くのですが、比較的歩きやすい道から自然の影響で足場の悪い場所まであるので少しレベルが上がります。

また途中行程ではハットという山小屋に泊まり、炊事や睡眠をする場所が確保されているので他のハイカー達とワイワイ過ごす時間はとても和気藹々としていて楽しいです。

山ならではの急な天候の変化や登り道が続いた時は辛かったですが、晴れた瞬間と絶景を目の前にするとこんなにも美しくエネルギッシュな自然があるのだと感動しました

一度歩き始めると途中でリタイアができないのでハイキング未経験では不安がありますが、5時間ほどのハイキングに挑戦したことがある人は大丈夫だと思うので、ニュージーランドに来る機会がある人には是非試してみてほしい山です。

ハイキングを週末の予定に組んでみてはいかがでしょうか?

ハイキングは長時間歩くのが好きな人がやるだけでなく、その道中で自然の絶景や人との交流がたくさんできるので普段と違った一面を過ごすことができます。

都会住みで「自然と触れ合う機会がない人」「気分転換にスッキリしたいという人」は少し足を伸ばしてハイキングに行くことがオススメです。

ハイキングにはストレス発散効果や自律神経を整える効果があり、自分自身を見つめる機会にもなります。

どこか美味しいものを食べたり買い物をしてストレス発散するのもいいですが、自然に囲まれて心を落ち着かせるために思い切ってハイキングにいってみるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

かわもん

ニュージーランド在住のバリスタライター。
コーヒーと山と自然が生活の基盤です。