「おうち忘年会のメニューどうしよう」
「すき焼きとカニ鍋で、雑炊やうどんでシメて・・・」
「うーん。たまには変わったメニューが出したい」
今年も早いもので、忘年会の季節。自宅で宴会を開くときに困るのがメニューの考案。
そこでご提案です。
忘年会のシメに「徳島ラーメン」はいかがでしょうか?
徳島ラーメンはその名の通り、四国は徳島県の「ご当地ラーメン」。
こってり甘辛い醤油とんこつのスープが特徴で、生卵を落とし、すき焼きのように食べるラーメンです。
味もコスパも申し分なし!お取り寄せもできるオススメの徳島ラーメンを、おうち忘年会に取り入れて”いつもと違うシメ”にしてみてはいかがでしょうか。
【新提案】おうち忘年会のシメに「徳島ラーメン」
「忘年会のシメにラーメンなんて聞いたことないよ」
そんな声もあると思います。しかも、おうち忘年会でラーメンなんて、ますます想像がつかないかもしれません。
でも、これが意外性があって、ウケるんです!
ちょっと我が家の話をさせてください。
筆者は徳島出身であり、現在は名古屋に住んでいます。そのため定期的に徳島の実家から「徳島ラーメン」を送ってもらっています。1年を通して、徳島ラーメンのストックがある状態なんですね。
ある年のおうち忘年会でのこと。自宅で10人以上を招き、寿司やカニ鍋、揚げ物など、いろいろな料理をしこたま食べて、お酒もまわり、みんなでまったりしていたときのことです。
「ラーメン食べたくなってきたなぁ」
誰かが呟きました。
そこで、冷凍の豚バラ肉を甘辛く炒め、麺をゆがいて、その場で1人前の徳島ラーメンを作って出したんです。
「めちゃ美味しい!なにこれ!」
徳島ラーメンの特徴は、なんといっても「豚ガラをベースにしたこってり醤油の甘辛スープ」。
この濃厚なスープがお酒のシメにガツンと効いて美味しいんです。
そこから「俺も」「私も」と手があがり、結果的に10人前の徳島ラーメンを作ることになって、我が家のストックはその夜に無くなりました。
以降、自宅で大人数の宴会をするときは、ほぼ必ず、シメに徳島ラーメンを出すようにしています。
メンバーが変わっても、ウケ率は100%!すでに食べたことがあるメンバーからは「今年は徳島ラーメンないの?」なんて、リクエストが入るほど。
徳島ラーメンは、忘年会でウケること間違いなしの「我が家のシメラーメン」として不動の地位を確立しました。
【オススメ】徳島ラーメンでお取り寄せするならココ!
ひとことで「徳島ラーメン」と言っても、お店によって味も見た目もトッピングも全然ちがいます。
まずはお取り寄せができる徳島ラーメンの有名店をいくつかご紹介します。
全部お取り寄せOK!徳島ラーメンは種類が豊富
東大(とうだい)
「徳島ラーメン」と検索すれば絶対に出てくるのが「東大」です。
筆者が高校生のころ、はじめに出店したのが四国大学の目の前だったので「四国大学の前で東大って・・・ケンカ売っとんかなぁ(笑)」なんて言ってました。(実際は「ラーメンの日本頂点を目指す」という意味で「東大」とつけられたそう)
チェーン展開は飛ぶ鳥を落とす勢い。お取り寄せやお土産にも非常に力を入れている超有名店です。
オーソドックスな徳島ラーメンで、濃厚なスープなのにサラリと飲めてしまうヤバイやつ。豚バラ肉がセットになった商品もあって便利です。
ふく利(ふくり)
数ある徳島ラーメン店のなかでも「老舗」にあたるのが「ふく利」です。
「東大」の超こってり甘辛スープに比べると、「ふく利」は少しあっさりしています。トッピングの豚肉も「バラ肉」ではなく「チャーシュー」を使っているので、見た目で徳島ラーメンだと区別するのは難しいかも。
でも、徳島では超有名店。親会社の倒産などで一時期存続が危ぶまれたこともあるけど、今なお大盛況な人気店です。
三八(さんぱ)・春陽軒(しゅんようけん)・八百秀(やおひで)
いろんな特徴を全部味わいたい!という人には食べ比べセットがオススメ。
- 三八・・・「白系」といわれるドロッとしたスープが特徴。豚ガラではなく鶏ガラを使用した「支那そば」タイプ。
- 春陽軒・・・豚ガラベースの、甘辛いシンプルな徳島ラーメン。絶対に生卵を絡めて食べたい。
- 八百秀・・・春陽軒より、ややあっさり。豚ガラのほか、鶏や煮干しの風味も感じる深くて優しい味。(※実店舗なし)
徳島で売っていれば全部徳島ラーメンなのかな。味のタイプが分かれすぎていて、地元民でも線引きがわかりません(笑)
岡本製麺(おかもとせいめん)
今回、筆者が1番オススメしたいのがこちら「岡本製麺」の徳島ラーメンです。
※あくまで製麺所であり、ラーメンが食べられる実店舗はありません。
黄色いパッケージが特徴的で、「これぞ徳島ラーメン!」という濃厚こってり甘辛スープが楽しめる商品です。
岡本製麺の徳島ラーメンをオススメしたい理由
有名店がひしめく徳島ラーメンの中で、なぜ「岡本製麺」をオススメしたいのか。その理由をお伝えします。
それは、圧倒的なコスパ!
お取り寄せやお土産用に売られているご当地麺って、なかなかお値段が張りませんか?生麺ともなると、1食600円以上する商品も珍しくありません。
その点、岡本製麺の徳島ラーメンは、1袋2食入りで400円弱。店舗によっては2食入りで300円程度で販売している所だってあります。
安いだけじゃなく、味も申し分なしです。
徳島ラーメンを全国に広めた老舗有名店「いのたに」の味にかなり近いのです。(筆者は5歳から「いのたに」の味で育ってきました)
乾麺タイプの棒ラーメンに、スープのみ、というシンプル設計でありながら、本格的な味が楽しめます。
濃厚な醤油とんこつのスープは、THE王道の徳島ラーメンと言っていいでしょう!
【レシピ付】岡本製麺の徳島ラーメンを最大限に美味しく作る!
ここからは、実際に徳島ラーメンを作っていきたいと思います。使うのはもちろん、岡本製麺の徳島ラーメン。
今まで何十食作ってきたか数え切れない筆者が、美味しく作るコツも熱く語らせていただきます。
おうち忘年会をするときは、小皿に分けて半人前ずつふるまっています。
その様子も撮っているので分量など参考になれば幸いです。
1)トッピングの豚バラを作る~こってりが命~
麺とスープの準備をする前に、徳島ラーメンの最大のポイントである「甘辛い豚バラ」を作っていきます。
これがないと始まらない。豚肉がないときは徳島ラーメンはつくらない。絶対的な重要ポイントです。
今回は、安く売っていた「豚こま」の脂身が多い部分だけを使って、トッピングを作ります。
豚バラの量はお好みです。
筆者が作るときは、ラーメン1食分に対して豚肉150gで作っています。多い?多いですよね。でも、豚バラたっぷりのほうが、絶対美味しいのです。(画像は撮影用に350gで作ってます)
軽く火が通ったら、すこしのお酒、そしてたっぷりのみりんと醤油を加えます。
豚肉150gに対して、酒小さじ1、みりん大さじ4、濃口醤油大さじ3程度で調味しています。砂糖を入れればもっとこってりするけど、そこはお好みで。
上の画像のようにグツグツして色がしっかり付いても、まだまだ煮込みます。調味料の水分が全部無くなり、豚肉が焦げる寸前で止めるイメージ。
とにかく「甘辛~く」したい!その一心でギリギリまで煮詰めます。
調味料の水分が飛んだ豚バラさん。フライパンが焦げつく寸前になっているのがわかりますか?
このぐらいギリギリを攻めて、こってり甘辛の豚バラに仕上げます。
うすく色づく程度の「煮豚」状態になってしまうと、ラーメンに合いません!(個人的見解)
こってりですよ。こってり。豚バラの味が強いほどスープとのバランスがとれるのです。
2)スープの準備をする~ラードが命~
続いて、スープの準備をしましょう。
スープのたれを出すときに注意してほしいのが「たまっているラードも全部しぼりきる!」という点。
ラードが入るか入らないかでラーメンのレベルが天と地ほど変わります。最後までしぼりきってください。
左は1人前の丼ぶりサイズ、右は大勢にふるまうときの小皿です。
小皿にラーメンを半人前ずつ入れて、少しずつ食べてもらっています。(忘年会でたっぷり飲み食いしたあとは、半人前のサイズ感がいいようだ)
この時点で、スープに注ぐためのお湯も沸かしてください。麺をゆでたらすぐにスープと麺をドッキングさせたいんです。
3)麺をゆでる ~湯切りが命~
麺を茹でる時間は、2分~3分程度。硬さはお好みなので、好きな時間で引き上げてください。
麺がお好みの硬さになったら、すみやかにザルにあけます。
ここで本当に気をつけてほしい要注意ポイント!絶対に麺を湯切りしてください。お願いします…!
ラーメンの麺は湯切りが命。そして、徳島ラーメンの醍醐味は「濃厚なスープ」なんです。
湯切りせずに麺をスープに入れてしまうと、絶対にスープが薄くなります。本来の美味しさとは離れたものになってしまうので、ぜひとも気をつけていただきたいです。
4)お湯をそそぐ~湯量が命~
麺の湯切りと同時に、スープに熱々のお湯をそそぎます。
調理方法の説明文には「250~270mlのお湯をそそぐ」とありますが、筆者のオススメは220ml。「えっ!こんなにお湯が少なくていいの?」と思うギリギリの分量です。
でも、濃厚スープを濃厚に味わいたい。
最後に、麺・豚バラ・ネギをトッピングして、たっぷりのブラックペッパーをかけて・・・。
5)完成!
美味しいです。
豚バラは惜しむことなくどっさり載せてほしい。(豚バラの脂が濃厚なスープに溶け出すほど美味いから)
ネギもブラックペッパーもたっぷり載せてほしい。(ネギのじゃきじゃき感とブラペの辛味が全体をビリッと締めるから)
超こってりな甘辛い醤油とんこつのスープをしっかりと絡めて、かきこんでほしい!!
そして、徳島ラーメンといえば「生卵」のトッピング。生卵を入れることですき焼きのような味になります。
写真を撮るのが下手くそで悔やまれる。自宅でラーメンを調理しながら撮影するのが難しすぎました。この美味しさ、伝わるだろうか。
おうち忘年会などで振る舞うときは、いつも小皿に入れて出しています。上の画像はちょうど半人前ずつを取り分けた様子。
豚バラは多めに作って冷蔵保存しておけば、人数分をレンチンして効率的に出すことができます。
たくさん食べて飲んだあとに、この「ちょうどいいサイズ感」のこってり徳島ラーメンが出てきたら、喜んでくれること間違いなし。
ぜひ試してほしいです。
さいごに。
家族以外に「ラーメン」をふるまう機会って、よく考えたらあまりないかも?と思いました。
自分にとっては身近で当たり前の存在である徳島ラーメン。それが、名古屋では「珍しい・斬新なもの」としてみんなに喜んでもらえることが、いつも嬉しいです。
手順通りに作ってもらえれば、とても美味しい徳島ラーメンができます。味は保証します。
今年のおうち忘年会は、意外性のある「徳島ラーメン」でシメてみてください!