在住者が語るニュージーランドの魅力!美しい大自然、理想のライフバランス、フレンドリーな国民性など私が長く住み続ける理由を紹介

「ニュージーランド」と聞いたら、地球のどこにあるか答えることができますか?

実際にこの質問をすると、「オーストラリアの近くのどこか」「ハワイの近くのどこか」など知らない人も多く、時には世界地図に記載されていないこともあります。

私も、最初はニュージーランドが南半球のどこかにあるくらいの認識でした。

今はニュージーランドに移住して3年以上住み続けており、苦労がありつつも日本と同じくらい大好きな国です。

今回は、私がどうしてニュージーランドに移住したのか、そして住み続けるほどの魅力は何なのかを語ります。

南半球の日本!?ニュージーランドの大まかな紹介

ニュージーランドの羊
ニュージーランドの羊

ニュージーランドはオーストラリアの右側に位置し、日本のような小さな列島でできています。時差が日本より3時間早く、場所によっては世界で一番早く日の出が上がります。

イギリスと原住民のマオリを中心とした文化が根付いている国ですが、現在はアジアやヨーロッパなど世界各国からの移民が集い、多民族国家ならではの様々な文化が楽しめます。

季節は日本と逆なのでクリスマスが夏であるといった季節の感覚が今でも慣れませんが、日本同様に四季があり、蒸し暑くない夏の気候は日本より過ごしやすいです。

また、ニュージーランドは人口よりも羊が多いと言われており、実際に山の道中を車で走っているときに白いものを見かけたら羊だらけで、身近な動物のひとつと言うことができるかと思います。

またたくさんの農作物を自給自足しているので、ニュージーランド産の美味しい農作物を普段の生活で堪能できる自然豊かな国です。

幸せと壮大さを兼ね備えたニュージーランドの魅力を徹底解説!

ルートバーン
ルートバーン

ニュージーランドには、実際に来ないと分からない魅力がたくさんあります。

実際に暮らすと日本と似ているところがあっても、根本的な生活基準や自然の魅力が異なります。

私が実際に住んで感じたニュージーランドの魅力をお伝えします。

人間が小さく思えるほどの豊かな大自然

ルートバーンの山中
ルートバーンの山中

「人間はこんなにも小さかったのか」と思うくらい壮大な山が広がっています。

山道を車で走ったときは、思わず山や自然に飲み込まれるんじゃないかと感じました。

また海もとても綺麗で、透明の海が地平線の先まで広がっているのを見ることができます。

日本の田舎の自然と似てますが、どこかエネルギーと環境が維持されているからこその自然の美しさを強く感じます。

山や海が好きな人、ハイキングが好きな人は外せない国です。

自然好きにはたまらない息を呑むほどの美しさ

タウランガ
タウランガ
オークランド
オークランド
クライストチャーチ
クライストチャーチ
テアナウ
テアナウ

ニュージーランドはとにかく大自然に囲まれており、その上、一つひとつの山や川、海がとても色鮮やかです。

家が山の道中にあるのはごく普通で、窓から海や山を見渡すことが簡単にできます。

高い建物が少なく、都会に住んでいても車で10分走れば美しい自然が広がっており、朝日や夕陽を見に行ったときは、その美しさにとても魅了されました。

自然を身近に感じたい人は、ニュージーランドの生活が魅力的に違いありません。

世界的に見ても幸福度が高い国

カップルとコーヒー
カップルとコーヒー

国連機関である持続可能開発ソリューションネットワークが毎年発表している「世界幸福度ランキング」
ニュージーランドは毎年トップ10入りするほど世界的に見ても幸福度が高い国です。2022年のランキングでは10位でした(ちなみに日本はなんと146位中54位)

世界幸福度ランキング2022
1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 アイスランド
4位 スイス
5位 オランダ
6位 ルクセンブルグ
7位 スウェーデン
8位 ノルウェー
9位 イスラエル
10位 ニュージーランド



54位 日本

幸福度が高いと言われている理由の一つとして、ニュージーランドの企業のほとんどが夕方に仕事が終わります。

そのため、時間や心に余裕があり、全体的にゆとりを持って生活している人がほとんど。
ニュージーランドで生活をしていても笑顔の人が多いのが印象的で、とても過ごしやすいです。

また、自分にゆとりがあるだけでなく、周りの人にもとても優しく、幸せをみんなで共有する温かい雰囲気がとても魅力的です。

初対面でも楽しくコミュニケーションできるフレンドリーな国民性

マーケットでの1枚
マーケットでの1枚

英語圏での海外では、飲食店やスーパーなどで初対面でも当たり前のように「How are you?(調子はどう?)」と聞きます。

一見すぐに終わりそうな会話に思えても、そこから数分に渡る会話が続いたり、場合によっては長話に発展することも。知り合いでも何でもなく、初対面のお客さんとスタッフでついつい会話が弾んでしまうということが頻繁にあります。

世間話が大好きなニュージーランドの国民性は、とてもフレンドリーで優しい人が多く、小さなことでもコミュニケーションをしっかり取る国民性が幸福度に繋がっているのかもしれません。

理想のライフバランスでスローライフを送ることができる

流木と夕日
流木と夕日

ニュージーランドのレストランやカフェに行くと、時計を置いていない店がほとんどです。

もちろん自分の携帯で時間を確認しますが、掛け時計がないだけでも時間に追われている感覚がなくなるため、時間に縛られることが少なく感じます

また大半のカフェは夕方の15〜16時頃に閉まり、仕事も17時頃には終わるので、夜の自分の時間や家族との時間がしっかりと取れます。

時間に縛られることが比較的に少なく、時間に余裕を持った生活をできることは理想のライフバランススローライフが体感できる理由の一つです。

人生の中心が「お金」から「人」に変わる

マーケット
マーケット

ニュージーランドの人たちは、家族との時間を大切にする習慣が強くあります。

そのため、お金を稼ぐというよりも家族との時間を過ごすために定時に帰る人がほとんどです。

ニュージーランドには生活基準を元に定められた給料の金額「Living Wage」が定められており、また最低賃金が高い分、生活に余裕を持つことができます。

もちろん物価が高いという理由もありますが、お金よりも「家族・人・時間」を生活の基準と考え、週40時間労働でも生活の資金に追われることがあまりないので、日本にいるときよりも価値観が少し変わるかもしれません。

私がニュージーランドに住み始めた理由は偶然の”きっかけ”と”ある運命”

ビーチでの夕日
ビーチでの夕日

今はニュージーランドが大好きな私ですが、最初はニュージーランドのことをよく知らなければ、英語ができないことから海外自体も全く興味がありませんでした。

どういったきっかけでニュージーランドを知って、長く住む流れになったのかを軽くお話しします。

偶然選んだのがニュージーランドだった

私がニュージーランドに初めて来たきっかけは、短期の英語留学として偶然選んだことです。

そのころはニュージーランドがどこにあるかもよくわかっていなかったのですが、カナダやイギリスより日本人が少なそうというイメージから選びました。(実際はたくさんの日本人がいました)

初めての一人での海外だったので、1ヶ月の留学が終わるころには「楽しかった」というよりも、ホームシックや不安から解放された安堵感がすごかったです。

それと同時に、他の国に訪れた時には感じなかったにも関わらず、「ニュージーランドにはまた帰ってくる」という第二の故郷のように感じました。

海外での暮らしを経験するために選んだワーキングホリデー

その後も不思議とニュージーランドに関わりのある人が私の周りに集まり、頭の隅には常に「ニュージーランド」という言葉がありました。

自分が本当に暮らしたい国なのか」「海外で働く環境と日本で働く環境は違うのかを知るために、大学卒業後にワーキングホリデーでニュージーランドへの渡航を決めたのです。

最初はなんとか雇ってもらえたローカルのカフェで「英語の勉強しなきゃいけないよ」と言われるくらいに英語ができませんでした。

しかし、バリスタとしてコーヒーを作っていく中でニュージーランドの人の過ごし方や在り方、そして休みの日に山や海へ遊びに行って自然に触れることで、日に日にニュージーランドに魅了されていったのです。

自分が難しく考えていたことがとてもちっぽけなものだと教えてくれ、そしてニュージーランドの人の一部として受け入れてくれる環境が大好きになりました。

好きなものに囲まれながら、「自分がありのままにいれる場所」「目の前にあるたくさんの楽しいこと」「幸せを身近に感じられる場所」に住み続けたいと思い、今もニュージーランドに住み続けています。

ニュージーランドは来た人にしか分からない魅了がたくさん!

海外ライフに憧れていても、結局のところは実際に訪れて暮らしてみないとわからないことがたくさんあります。

私の場合は「第二の故郷だ」と感じるくらいニュージーランドが好きな気持ちが溢れていたので、移住したのがきっかけです。

特に「自然が好きな人」「スローライフが欲しい人」「豊かに生きたい人」はニュージーランドが向いているかと思います。

何もないと言ってしまえば何もないのですが、そこがニュージーランドの良いところ。一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

かわもん

ニュージーランド在住のバリスタライター。
コーヒーと山と自然が生活の基盤です。