日本のカフェご飯といえば何をイメージしますか?
昔ながらの喫茶店ではサンドイッチやパフェといった軽食のものや、海外風のカフェではパンケーキやハワイアン風の料理があります。
一方で、ニュージーランドでは誰もが口を揃えて言うくらいのカフェの定番フードから、独自のフードやアジア系の料理まで様々です。
どの食べ物もとても美味しく、毎日朝ごはんを食べに通っているニュージーランド人もいるほど。
そこで今回はニュージーランドのカフェフードといえばどんなものがあるのか紹介していきます!
ニュージーランドのカフェの雰囲気と利用目的は日本と少し違う!?
日本人がカフェに行くときは、食後に場所を変えて友達と話したり「お茶しようか!」と言って行くことが多いと思います。(コーヒーでも「お茶しに行こう」という言い方をしているのは私だけでしょうか?)
一方、ニュージーランドでは、誰かと会ったり話す場所として使われるため、会議としての利用やリモートの仕事場所として使用されることが多いです。そのため、ランチミーティングと言ったご飯を食べながらのミーティングも一般的。
そんな海外のカフェでは、誰もがあって当たり前と言わんばかりの定番の食べ物があります。
ニュージーランドでは「これがないとカフェとは言えない!」といった食べ物がどんなものがあるのか紹介します!
これぞ定番!声をそろえてみんなが頼む定番のカフェ飯!
カフェで働いていて思うことが、毎日の注文の中でも圧倒的に多いのが定番の食べ物です。
これがなければカフェと言えないと言わんばかりの圧倒的な人気があり、現地の人たちにとってもコーヒーとともに決まった朝ごはんを食べないと朝が始まらないのではないかと思います。
では、ニュージーランドではどんなカフェ飯がとても人気なのかみていきます。
シンプルisベスト「エッグonトースト」
ニュージーランドでは「Eggs Your Style」や「Eggs on Toast」と呼ばれています。
パンとバターとともに卵が添えられた料理で、スクランブルエッグやポーチドエッグ、フライドエッグなど卵の調理方法を選ぶことができます。
とてもシンプルで一見お腹にたまらないのではないかといつも思っていますが、日本でいうだし巻き卵や温泉卵とご飯、もしくは卵がけご飯に似ている気がします。
「シンプルisベスト」と言わんばかりの、ニュージーランド定番の朝ごはんのスタイルです。
お店ごとに違う「グラノーラ」
日本でもお馴染みのグラノーラは、ニュージーランドのヘルシーな朝食として食べられます。
お店で頼むと、底にヨーグルトが使われており、自分好みのミルクをかけて食べるのが主流の楽しみ方です。
またグラノーラはホームメイドなので、お店ごとに違ったナッツやドライフルーツが使われています。
食べる店ごとに違ったグラノーラが楽しめ、自分好みの材料が使われたカフェのグラノーラを選ぶ人が多くいます。
シンプルな軽食ですが、特に若者に親しまれた朝食のひとつです。
海外版おかゆ!?「ポリッジ」
ポリッジはオーツという穀物をミルクで煮込んだ定番の朝ごはんです。
イメージとしては、日本でいうおかゆをミルクとオーツに変えたものだとわかりやすいのですが、一つ違うのは少し甘みがあります。
ヘルシーな朝ごはんかつ、ミルクで浸されたオーツはお腹にたまりやすく、しっかりした朝ごはんを食べたい人にオススメのカフェ飯です。
日本でも大人気「エッグベネディクト」
ハワイ風のカフェに憧れた人は食べたことがあるのではないでしょうか。
半熟のポーチドエッグにホランダイスソースをかけたエッグベネディクトは、濃厚な風味が口の中に漂いリッチな味を楽しめます。
ニュージーランドでもエッグベネディクトはとても人気で、特にサーモンやベーコン、マッシュルームといった付け合わせが定番です。
また土台もマフィンだけでなく、個人的にはポテトグラタンやブリオッシュといった変わり種が大好きです。
エッグベネディクトの見た目の豪華さといい、味もお腹も満たしてくれるので、全世代の人に愛されています。
定番のメニューを全部のせ!「ビッグブレックファースト」
その名の通り、「Big Breakfast」は色んな定番の朝食が組み合わさったビックサイズの料理です。
イメージとしては、エッグonトーストだけでなくて他のサイドメニューもいっぱい足した一品。
卵にトースト、ベーコンやソーセージ、マッシュルームとトマト、ジャガイモと野菜とお肉、炭水化物がバランスよく取り入れられています。
私も食べ始めた時はひとつ一つの食材が美味しくて「こんなの簡単に食べきれる!」と思いきや、途中からかなりお腹にきて、食べきった時にはお腹が苦しかったです(笑)
少食の人には量が多すぎて食べきるのが大変なくらいボリュームがあり、空腹を満たしたい人にオススメの料理です。
甘い×しょっぱい「パンケーキwithベーコン」
海外に来るまでは絶対にあり得ない組み合わせと思っていた食べ物が、甘いものと塩っ気のある食べ物の組み合わせです。
甘いパンケーキやワッフルだけで完結してしまいそうな気がしますが、一度甘いものと塩っぱいベーコンの組み合わせを体験すると口の中で喧嘩せずに最高の風味を奏でます。
いわゆる甘いものを食べた後に辛いものや塩気が欲しくなる感覚に似ていて、それが同時に口の中で感じられるので不思議と胃がもたれる感覚や物足りなさを減らし、一度の食事で満足できるのです。
西洋圏ではパンケーキやワッフル、フレンチトーストにベーコンがないと料理が完結しないくらいの人気で、週末のブランチには絶大な人気があります。
騙されたと思って一度試してみると、意外にもハマってやめられなくなること間違いありません。
軽食にピッタリな「キャビネットフード」
手軽にカフェでのご飯を済ませる食べ物といえばキャビネットフードです。
実際にショーケースに置かれているので、どんなものかイメージしやすく気軽に注文しやすい軽食かつ持ち帰りもできるので朝のコーヒーとともに買う人が多いです。
定番かつ人気の高いものがチーズスコーンで、イギリスのものをイメージするモサモサした食感ではなく、どちらかというとふんわりサクサクしており、オセアニアで発展したスコーンとも言えます。
(逆にシンプルなスコーンは見かけず、ヨーロッパの知り合いもチーズスコーンはニュージーランドやオーストラリアのみと言ってました。)
他にも甘いものであればシナモンロールやバナナブレッド、アーモンドクロワッサンなど、多ければ1日にそれぞれ何十個と売れる日もあります。
お手頃価格で海外らしい美味しいパンやデザートを堪能するのであればすごくオススメで、ニュージーランドであればチーズスコーンとアーモンドクロワッサンは絶対に試してほしいもののひとつです。
海外ならではですが、お店で温めをお願いすると、場所によってはトースターで潰されたものが提供されることがあります。(意外にもこれが美味しい時もある)
日本で楽しめるニュージーランド・オーストラリアのカフェ
日本でも、オーストラリアやニュージーランドスタイルのカフェを見かけることが多くなりました。
もちろん本場の味に近いコーヒーを楽しめるお店から、現地の食べ物まで堪能できるカフェがあります。
ここからは日本で現地の雰囲気を楽しめるカフェをいくつか紹介します。
SUPREME
SUPREMEはニュージーランドのウェリントン発祥のコーヒーの焙煎所です。
ニュージーランド・オーストラリアともにコーヒーをメインに提供しつつ、軽い軽食のトーストやキャビネットフードが楽しめます。
日本のSUPREMEも同様に、コーヒーバーとして小さなカウンターを中心にお店が展開されており、現地と同じようにコーヒーととても相性がいいトーストやドーナッツが提供されています。
特にアボカドトーストはニュージーランドでは定番中の定番で、一見微妙な組み合わせに聞こえますが、一度試したら家でも作ってみたくなること間違いありません。
コーヒーを中心に集まるカフェといえばSUPREMEかと思います。
Coffee Supreme 東京都 渋谷区 神山町 42-3 1F 【営業時間】 平日8:00-19:00 祝祭日8:00-20:00 定休日なし
All Press
All Pressもニュージーランドとオーストラリアで人気のコーヒーロースターです。
1つはコーヒーロースターでコーヒーをメインに提供しており、Toranomon Cafeではニュージーランドと同じようなビックブレックファーストやエッグベネディクトなど海外らしい魅力的なフードが楽しめます。
木を用いた日本風の店内で落ち着いた時間を過ごしながら、ニュージーランドらしいフードやコーヒーを楽しみませんか?
All Press Espresso Tokyo Roastery & Cafe 東京都 江頭区 平野 3-7-2 【営業時間】 平日 9:00-17:00 土日祝 10:00-18:00 定休日なし
All Press Espresso Toranomon Cafe 東京都 港区 虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 2F 【営業時間】 平日 8:00-20:00 土日祝 9:00-18:00 定休日なし
LATTE GRAPHIC
LATTE GRAPHICは東京・大阪・神奈川に展開しており、季節に合わせた食材を使いながら、日本と海外のフードを織り交ぜて提供しています。
サワードウを使ったトーストやエッグベネディクト、お洒落なグラノーラなど、カフェ飯では欠かせないものがたくさんメニューにあり悩みます。
ビーガンにも優しいメニューがあり、こんなものがオーストラリアでビーガンフードが楽しまれているのかと思うこと間違いありません。
また、経験豊富なバリスタが淹れるコーヒーとフードは最高の組み合わせで、海外らしいのんびりした雰囲気を楽しめます。
LATTE GRAPHIC 東京都 目黒区 自由が丘 1-8-18 自由が丘ノーブル 2F 【営業時間】 平日 7:00-22:30 土日祝 7:00-22:30 定休日なし
Manaia Coffee&Things
Manaia Coffee&Thingsはニュージーランドとオーストラリアでバリスタとして働いた夫婦が、本場のミルクを使ったコーヒーと体に優しい食べ物を提供しています。
体に寄り添って考えられたグラノーラやキャビネットフードや、ビーガンにも合わせたフードなど色んな人に楽しんでもらえるカフェです。
こじんまりとしたお店とオーナー夫婦の温かさは、思わずゆっくりとしたひと時を過ごすことができます。
Manaia Coffee&Things 京都府 北区 小山町 233-6 【営業時間】 平日 8:00-17:00 土日祝 9:00-17:00 定休日 水曜日
billis
billisは大阪・神奈川・東京・福岡に展開ており、オーストラリアのカフェに一番近く再現された料理が提供されています。
例えばヘルシーなグラノーラから気軽に楽しめるエッグonトースト、ビックブレックファーストや好みに合わせたサイドメニューといったクラシックスタイルのフードが楽しめます。
またコーンを使った甘いパンケーキのようなフリッターはあまり日本でも見かけることがなく、個人的には一番試してみてほしいカフェ飯のひとつです。
美味しいご飯とともにbillisのオリジナルブレンドのコーヒーで楽しむ朝の時間は、オージー(オーストラリア人)を体感できる瞬間になること間違いありません。
billis(東京・神奈川・大阪・福岡 店舗一覧)
海外カフェのご飯を楽しもう!
ハワイ風をモチーフにしたカフェは日本でも多く見かける中で、ニュージーランドやオーストラリアといった国のカフェも増えてきています。
その国ごとでカフェのスタイルは異なるなかで、ニュージーランド現地ならではのスタイルのカフェ飯を楽しむのであれば上記に紹介したご飯が定番でオススメです。
過去に試したことがなかったカフェ飯でも、一度試すと思わずハマるかもしれません。
もちろんご飯とともに飲むコーヒーも忘れないで一緒に楽しんでくださいね!