フルーツ好きには天国『フルーツ狩り』日本と海外では目的が違う!?ニュージーランドでのフルーツ狩りを紹介

果物好きにはたまらない「フルーツ狩り」
フルーツ好きにとってはまさに天国ですよね。思わず飽きるまで食べたい衝動に襲われます。

日本ではいちご・ぶどう・みかんが定番のように、ニュージーランドでもシーズンが来るとフルーツ狩りによく出かけています。

今回はニュージーランドのフルーツ狩りの様子や、日本とニュージーランドでのフルーツ狩りの違いを紹介します。日本とはまた違って面白いので、気になる人はぜひ読んでみてください!

海外のフルーツ狩りは日本と仕組みが違う?

Pick Your Own
Pick Your Own

日本とニュージーランドでフルーツ狩りを経験して感じたのは、そもそものフルーツ狩りの目的が異なるような気がしました。

そこで、フルーツ狩りの仕組みがどのように異なるのかを実際に体験した目線で紹介していきます。

日本のフルーツ狩りは「収穫」と「食べる」がメイン

日本のぶどう狩り
日本のぶどう狩り

日本でフルーツ狩りといえば、ツアーの中に組み込まれていたり子供の遠足で訪れたりすることが多いと思います。

その季節の食べ物をふんだんに楽しんで、もっと自然を身近に感じてもらうためにフルーツ狩りを実施している場所を見かけます。

フルーツ狩りのシステムは様々で、主に収穫を楽しみながら食べる「食べ放題プラン」や決まった数のフルーツを収穫してテーブルで楽しむプラン、収穫を楽しんで食べるのは別途用意されているプランなどがあります。

他にもBBQが楽しめる広場があったりとフルーツだけでなく、色々な人に合ったスタイルで楽しむことができるのが日本のフルーツ狩りの大きなポイントです。

全体的に価格設定を見てみると、頑張って食べてもスーパーで買うより少し高い価格設定にされている印象はありますが、フルーツのクオリティが高いことやフルーツ狩りを体験できるというのがメリットです。

余談

実は日本の観光で人気がある意外なものの一つがフルーツ狩り。農地があまり確保できない国では、フルーツはほとんどが輸入品でスーパーに並んでいる姿しか見たことがない人も多い。本物の枝や茎から自分で収穫しその場で思う存分食べられることが、最高の思い出に。

ニュージーランドは人件費を減らしたい

いちご
いちご

ニュージーランドのフルーツ狩りは、日本同様に子供から大人まで楽しめるくらい人気です。

ニュージーランドのフルーツ狩りで食べる、もしくは持ち帰るフルーツはスーパーでフルーツを買うより安く、味も甘くて美味しいです。(特にいちごはみんな口を揃えて言います)

フルーツ狩りの安さはニュージーランドの人件費の高さからきており、従業員を雇って収穫するよりお客さんにフルーツ狩りで収穫してもらう方が効率が良く安く済むと言われています。

PYO(Pick Your Own)と書かれているところはフルーツ狩りが実施されている所で、場所によりますが主に入場料と収穫した量のフルーツ代を支払うのみなのでとても安く楽しめます。

フルーツ農園のフルーツを使ったアイスクリームやジェラートなども売られており、好きなフルーツをその場で楽しめるのはニュージーランドのフルーツ狩りのいいところです。

実際に大満足だったニュージーランドのフルーツ狩り!

フルーツピッキング中の写真
フルーツピッキング中の写真

ニュージーランドでは11月〜3月(春から秋)にかけて様々なフルーツが収穫されるので、フルーツ農園ではフルーツ狩りが盛んになります。

フルーツ狩りの告知がアナウンスされたらスタートのサイン。

もちろん早すぎても遅すぎてもフルーツが完熟していない場合があったり、来訪者が多い次の日は質のいいフルーツが少ないこともあるので、タイミングが重要になります。

今回はニュージーランドで一番定番かつ人気のいちご狩りとブルーベリー狩りを紹介します。

いちご狩り【Zaberri】

受付の写真
受付の写真

Zaberriはニュージーランドのオークランドでも、みんなが声を揃えて甘くて美味しいいちご狩りができる場所と言われています。

人気があるので昼前に行くととても混むということで、朝一番のいちご狩りのグループに参加しました。

カウンターで入場料を払うといちごを収穫するバケツと共に入場券がもらえます。

いちごファームに向かう小さいトラックに乗り込んでいちごファームに着いたら、スタートです。

いちご農園までの乗り物
いちご農園までの乗り物
いちご狩りエリア
いちご狩りエリア

12月に訪れたのですが、たくさんのいちごが実っていて特に真っ赤ないちごを選ぶととても甘くてジューシー

この日は朝ごはんも食べずにいちごでお腹を満たすために来たので、本来のいちごをバケツに入れることを忘れて無我夢中で食べていました(パートナーにはいちごを食べるだけじゃなくて持ち帰りの分もしっかりと取ってねと怒られました。笑)

空いていたこともあって30分ほどで満足(満腹)できたので、他のグループが新たに参加してきたこともあり早めに退散することにしました。

最後にカウンターに戻るといちごの収穫量を確認して、持ち帰りの分を支払っていちご狩りが終了です。

実際に採ったいちご
実際に採ったいちご

正直、スーパーマーケットで高いブランド以外で売られているいちごは酸味が多い割に値段が高いのでニュージーランドでイチゴを食べるのを諦めていました。

それでもZabberiではいちご狩りで食べた分と持ち帰りの値段がとても安いので、スーパーで同じ量を買うよりなんと約半額!これは行かなきゃもったいない。

他にも、入り口では農園で採れたいちごのアイスクリームが売られており、それも絶品なのでお腹にスペースがあれば是非食べて欲しい代物です。

コロナ後の現在では30ドルでバケツを借りることでいちご狩りができるシステムに変わりました。量り売りではなく詰め放題システムなので、ご注意ください。

ブルーベリー狩り【Noho Blueberry Farm】

実際に採ったブルーベリー
実際に採ったブルーベリー

Noho Blueberry Farmはウェリントンから1時間半ドライブしたLevinにあるブルーベリー農園です。

田舎の街中をちょっと抜けた先の道中に農園があり、園外からもブルーベリーが育てられるのがわかります。

ほとんどの農園が入場料を払ってフルーツ狩りをするのですが、ここでは入場料が無料でブルーベリーを入れる箱をもらって農園に向かいます。

農園でゆっくりと過ごせる場所とブルーベリーを摘む場所に分かれており、指定された場所でブルーベリー狩り開始です。

ブルーベリー
ブルーベリー

ブルーベリーの木は日本人にとっては見慣れないですが、ひとつの木にたくさんのブルーベリーが実っており、特に日が当たりやすい高い場所は甘いブルーベリーを堪能できます。

普段ブルーベリーを食べないこともあり、飽きるまでブルーベリー狩りを楽しみ、Zaberri同様に食べた分と持ち帰りのブルーベリーは安く、これまでないくらい堪能しました。

帰り際はいちごとブルーベリーをふんだんに使ったアイスクリームが売られているので、最後にアイスを食べてゆっくり過ごすのがおすすめです。

日本に帰ったらフルーツ狩りしたいと思うもの

ぶどう狩り
ぶどう狩り

ニュージーランドのフルーツは同じフルーツでも種類が異なります。
そのため、たくさんの種類のフルーツが楽しめる一方で、日本ならではのフルーツが恋しくなることも。

日本には日本でしか楽しめないフルーツ狩りの良さがあります。

種類が豊富なぶどう狩り

ぶどう
引用|じゃらん FRUIT PARK YOKOHAMA 芝口果樹園

ニュージーランドで見かけるぶどうといえば、日本で売られているレッドグローブのようなぶどうがメインで、基本的には緑と赤と黒のぶどうの種類があるのみです。

そのため、日本のようにたくさんの種類のぶどうが楽しめるぶどう狩りは、ぶどうが好きな人にとっては最高のイベントです。

特に巨峰やマスカットといったぶどうはニュージーランドで見かけても高いもしくはワインに使われることが多く、日本が秋のシーズンはとても恋しくなります。

少し割高にはなりますが、日本らしいフルーツ狩りだなと個人的に思います。

日本といえば!みかん狩り

ニュージーランドでも日本のみかんはマンダリンとして見かけますが、日本の方がみずみずしく甘いものが多い印象が強くあります。

あまりみかん狩りはニュージーランドではメジャーではないですが、日本ではたくさんのみかん狩りをしている農園があり、クオリティが高いみかんが多いです。

だからこそ、色々な年代の人に親しまれている理由のひとつではないかと思います。

日本らしいフルーツで楽しむフルーツ狩りとしてみかん狩りは、小さい頃を思い出すと同時に楽しみたいフルーツ狩りです。

季節が来たら行きたいフルーツ狩り

フルーツ狩りはシーズンを逃すと次の年までできないこともあり、フルーツ好きにとっては貴重な経験です。

もちろん収穫を経験する楽しみや、新鮮で甘いフルーツを農園で食べるなど楽しい思い出が残せるのも醍醐味だと思います。日本だと少し割高かもしれませんが、季節が訪れたらフルーツ狩りに出かけてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

かわもん

ニュージーランド在住のバリスタライター。
コーヒーと山と自然が生活の基盤です。