「ととのうわ〜!」最近ちまたでこの言葉を聞いたことがある方も多いのでは無いでしょうか?
「ととのう」とはつまりサウナで得られる爽快感のこと。近年のサウナブームの中でも最も注目する「ロウリュウサウナ」の魅力を紹介します。
ハマる人が続出していると言われているその理由は?心にも、身体にも良いと言われているその効果は?当記事を読んで気になった方は、「ロウリュウサウナ」を是非体験してみてください。
まずはサウナを知ろう
温泉や銭湯に行った際の楽しみの一つにサウナがあります。サウナ(Sauna)とは、遠赤外や蒸気などで高温になった室内(サウナルーム)に入り、体を温め発汗する温浴法です。
別名「蒸し風呂」とも呼ばれ、日本では1964年の東京オリンピック以降に普及したといわれています。
80℃以上の高温のサウナ室でじっくり汗をかくことで、爽快感を得たり心身のリフレッシュができます。近年はコロナ禍の影響もあってか個室サウナもブームとなっています。
発祥の地はフィンランドから「ドライサウナ」
ドライサウナとは約80〜100℃の高温になるサウナの名称で、多くの日本人が一般的に思い浮かべる「サウナ」のほとんどがこのサウナになります。
サウナ用のストーブやストーンを中心に、木製のベンチが囲んでいるようなサウナのことを指します。
別名「フィンランドサウナ」とも言われています。室内は非常に高温で、乾燥しているサウナなのでしっかり汗をかくことができます。
ドライサウナでしっかりと温まった後は水風呂などに入る温冷交互浴がとてもオススメです!
※ドライサウナの他に「ミストサウナ」や「スチームサウナ」と呼ばれる40~60℃くらいの中温で蒸気で湿度が高いサウナもあります
ロウリュウサウナと一般的なサウナの違い
温度と湿度が違う
ロウリュウサウナが一般的なサウナと違う点は、温度が比較的低く、湿度が高いところです。
日本のドライサウナといわれるサウナは、100℃前後なのに対し、ロウリュウサウナは80℃前後で中温多湿のサウナと呼ばれます。
熱いサウナが苦手な方は熱波を直接受けるようなサウナストーンの近くなどは避けましょう。そうすることで快適な60℃〜70℃のロウリュウサウナを楽しむことができます。
サウナ施設では自由に座ることができるので、その日の気分に合わせて場所を変えて楽しみましょう。
ロウリュウで熱さを楽しみたいという方のベストポジションは、サウナルームの上の段。熱はサウナルームの上へ一気にのぼり上段奥に溜まっていきます。熱に弱い方や慣れていない方はは1段目や2段目、低い所からチャレンジしていくのがオススメ。
※利用者が多い時には譲り合って利用しましょう。
ロウリュウサウナはアロマ水を使用
一般的なサウナなと異なるもう一つの点は、ロウリュウサウナはサウナ室の中で、熱したサウナストーンにアロマ水をかけることです。
アロマ水とはアロマオイルを水で薄めたもので、サウナストーンにかけることで水蒸気を発生させます。
その水蒸気を体に浴び身体の芯から体感温度を上げ、湿度によって発汗を促進。リラックス効果のあるアロマの香りが精神を和らげてくれます。
サウナで得られる7つの健康的な効果
効果1 疲労感がとれる(肩こり・腰痛・眼精疲労が和らぐ)
サウナに入ると血流は安静時の2倍近くになります。サウナの温熱効果により、凝り固まった筋肉がやわらぎ血流が増進されます。
血行の促進によって酸素の摂取量が増え、筋肉にたまった乳酸を解消させて疲労回復となるのです。また、サウナに入ることで強制的に思考を停止させられるため、脳がスッキリし疲労感を防ぐことにもなります。
効果2 決断力と集中力・ひらめき力が上がる
サウナに入った後は脳波(アルファー波とデルタ波)が正常化。 アルファー波が8~13ヘルツほど増加し、脳がもっともリラックスしている状態に。デルタ波は下がり頭がスッキリします。これによって頭の回転が速くなり、認知機能が上がるので、決断力と集中力がアップするのです。
※アルファー波=リラックスすると出る脳波
※デルタ波=意識レベルが下がった時(眠たい時)に出る脳波
効果3 感情をコントロールしやすくなる
サウナで人体を極限状態に置くことで自律神経が刺激され鍛えられていき、それにより日常生活でも交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行いやすくなります。
その結果、自律神経系の調節能力を高め、身体の緊張を取り戻すなどの効果もあってメンタルの安定へ繋がっていきます。
※特にサウナと冷水浴の交代浴による温度変化は、自律神経系の訓練にとても良いと言われています。
効果4 質のいい睡眠が得られる
サウナに入ると短時間で深い睡眠を得られるようになることに加え、日中の眠気も防げます。
※サウナ発祥の地であるフィンランドでは「サウナに入れば睡眠薬は必要ない」と言われているそうですよ
効果5 感覚が敏感になる
脳の頭頂葉の一部が活性化することで、味覚や触覚、嗅覚などの五感が敏感に。食事も自然と薄味のものを好んで食べるようになり、自ずと健康的な食事になります。
ちなみに、サウナに入る前にたらふく食事をすることはオススメできません。胃や腸などの消化器に消化のための血液が集中してしまい、身体への負担が大きくなるからです。
効果6 減量効果・痩せ体質に!
サウナに入ると大量の汗をかきますので、入浴後に体重を計れば1㎏くらい減っています。
甲状腺ホルモンが増加するので代謝が上昇。大量の汗をかくことで身体の水分や不要な塩分を減らすことで痩せ体質になり、むくみをとることもできます。
しかし、入浴後は適度の水分補給が必要なので忘れず飲むようにしましょう。
効果7 美肌効果でツルツル
サウナで汗をかいたり血流が促進されたりすることで、お肌の保湿効果が高まったり新陳代謝が促進されたりします。
体温が約38℃になると全身の毛穴が開き汗腺の機能を高め、皮膚や皮下組織を洗浄しデトックス効果が得られ美肌へとつながるのです。
正しいサウナの入り方
サウナには効果的な入り方があります。よりサウナを楽しむために、正しい入浴方法を知っておきましょう!
①まずは体を洗います。
②次にお風呂に入って体を温めます。
③サウナに入る前にタオルなどで身体の水気をはらいます。 (サウナ前に体についた水分を拭いておくと、発汗効果が高まり、より汗が出やすくなる為です。)
④いざ、サウナルームへ、レッツゴー!
( サウナ室には5分から~10分ぐらいを目安に入ります)
※我慢大会ではないので、くれぐれも無理はしないようにしましょう。 体調が悪くなったら場合はすぐにサウナ室から出ましょう。
⑤一旦サウナルームから退出、シャワーなどで汗を流します。
( サウナルームから出たらシャワーや掛け湯などで身体の汗を流しましょう。 ※サウナから出てそのまま水風呂や湯船にドボンは絶対にNGです!
⑥水風呂へ
汗を流したら水風呂に入って体をクールダウン。 水風呂が苦手な方もいらっしゃると思いますので、その場合は無理せず、低い温度のシャワーなどでも大丈夫です。水風呂の中では動かずにじっとしているのポイント。 ※水風呂に入る時もいきなり入るのではなく、かけ水をしてつま先から徐々にゆっくりと入っていくようにしましょう。
⑦座りながら休憩
水風呂の後は、少し休憩時間を取ります。露天の椅子などに座って外気浴をすることがオススメです。この休憩の際には水分補給をしっかりしましょう。また、軽めのストレッチなどを行うのも良いですよ。
★再度サウナルームへ。
3~7のセットを繰り返す(サウナ→水風呂→休憩)
この【サウナ】→【水風呂】→【外気浴・休憩】のセットを繰り返すことで、独特な爽快感が得られます。
極端に暑かったり寒かったりした環境から、平常の環境に戻ってくると「ホッとする」、この状態こそが、いわゆる「ととのう」「ととのった」という感覚の正体なのです。
サウナ室にいる時間は人によって差がありますが、10分×3セットや、15分→10分→5分とセットごとに短くするパターンなどもあります。
自分に合ったととのい易いパターンを見つけてみましょう。
サウナはどこで楽しめる?
サウナ初心者の方はサウナ専門施設がオススメ
サウナに行き始めたばかりの方や、まだわからない方は大型スパ施設がオススメです。
大型スパの場合はサウナの種類も多く設備されており、ロウリュウサウナはまず間違いなく体験できるでしょう。
サウナだけではなく、温泉、あかすり、レストランなど、様々な楽しみ方ができる大型スパ施設の良いところですね。
大型スパ施設なら交通の便が良い所が多いので行きやすさもポイント。
更にいい汗をかけます!サウナ完備のスポーツジム施設
意外に思われる方もいるかもしれませんが、近年ではスポーツジムでロウリュウサウナを利用できるところもあります。
スポーツジムも多種多様になり、サウナを併設しているジムも増えてきているのが嬉しいですね。
筋トレやランニングなどの有酸素運動をして汗を流し、更にサウナで汗を流してみてはいかがでしょうか。
親しい仲間やカップルでの利用がオススメ!宿泊施設のサウナ
まだまだ少ないものの、都心部では男女OKの貸切サウナや女性専用の貸切サウナがあります。
そういった施設を探してみるのも良いですが、カップルに断然オススメなのは、サウナ完備の宿泊施設でのお泊りサウナ。
貸切サウナでは受けられない、宿泊施設ならではのホスピタリティ溢れるサービスも受ける事ができるので、さらに素敵な思い出が増えそうですね!
特に最近では、ヘアケアに注目して高級ドライヤーを完備している施設や、人気ブランドのアメニティに力を入れている施設も増えてきているので、女性には嬉しいポイントです。
中級〜上級者にはサウナ専門の貸切施設がオススメ
通常、施設にはお決まりのアロマが置いてある場合がほとんどですが、セルフロウリュウができる貸し切りサウナや貸別荘もあります。
今日の体調や気分、自分の好みに合わせたアロマを持っていって楽しみたいという中級〜上級者の方へオススメ。
※持ち込みアロマを使っても良いか必ず施設に確認してみてくださいね。
ロウリュサウナの注意点
1日に何度も入ると脱水症状をおこしやすくなるため、入る回数は8〜12分×3セットに抑え、それ以上の利用は控えましょう。ロウリュウサウナでは大量の発汗によって全身の水分が奪われやすくなるので、水分補給を必ずこまめにおこなってくださいね。
また、アロマに慣れていない方は匂い酔いをする場合もあるので注意してください。少しでも違和感を感じた場合は早めに上がるようにしましょう。
まとめ
ロウリュウサウナは近年のサウナブームの火付け役と言っても過言ではありません。
是非ロウリュウサウナでアナタ自身に合った「ととのう」を体験してみてください!
ロウリュウサウナは裏切らない!