一度ハマると抜け出せない“沼”英国俳優の魅力を語りたい!

大学時代に英国の魅力にどっぷりと浸かってからというもの、気が付けばイギリス映画ばかり観てしまっている筆者。イギリス映画の雰囲気や世界観は言わずもがな素晴らしいのですが、何よりも深い“沼”は英国俳優でした……。

見た目の麗しさはもちろんのこと、あらゆる側面から私たちを魅了する英国俳優たち。この記事では英国狂いの筆者が、英国俳優の魅力を語り尽くします。

英国俳優の魅力はどんなところにある?

英国俳優の魅力は一言で伝えきれないほどたくさんあるのですが、ここでは筆者の主観で彼らの魅力を語っていきます。

演劇学校や舞台出身の俳優が多く、演技力が高い

演劇・舞台
舞台 演劇

『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』で有名な偉大なる劇作家、ウィリアム・シェイクスピアが生まれた国でもあるイギリス。古くから演劇の文化が根付いていることもあってか、英国俳優はいずれも演技派揃いです。

実際イギリスには有名な演劇学校も数多く存在し、俳優の卵たちはそこを卒業した後も舞台で実力を積み上げていきます。

それだけでなく普通の名門大学を卒業した後に演劇の道に進む人も、少なくはないのだとか。教養や美しい所作が身についているからこそ、より深みのある演技ができるのかもしれませんね。

イギリス英語が魅力的

ロンドン風景
ロンドン

特にイギリスが制作した映画やドラマを観てもらうと分かりやすいのですが、英国出身の俳優は「クイーンズ・イングリッシュ」とも呼ばれる「RP=容認発音」を巧みに操っています。

しかしいまだに階級制度が色濃く残るイギリスでは全員が全員この「容認発音」を使うわけではなく、労働階級出身の人は「コックニー」と呼ばれる英語を使うことも。

驚くべきことに英国俳優は階級によらず、多くの人がRPを違和感なく話せるように日頃からトレーニングをしているそうです。英国俳優が出演している映画を観る時には、発音や表現の違いなどを比べてみるのも楽しいかも!

クラシカルなスーツがよく似合う

スーツ紳士
スーツ 紳士

実は筆者、以前はスーツにまったくと言っていいほど魅力を感じていませんでした。というのも、どうしても「スーツ=ただの仕事着」というイメージがあったから。

しかし映画『キングスマン』を観てからというもの、そんな筆者の考えはあっさりと覆されたのです。英国俳優、とにかくクラシカルなスーツが似合いすぎる!

身体にぴったり合ったスーツを着用しているのもあるかもしれませんが、英国紳士らしい上品な着こなしに惚れ惚れしてしまいます。映画内だけでなく舞台挨拶などでも、彼らが素敵なスーツに身を包んでいる姿が見られますよ。英国俳優の数だけそれぞれの着こなしがあり、まさに「みんな違ってみんな良い」です。

筆者のイチオシ英国俳優

さて話が少し脱線してしまいましたが、ここからは筆者のイチオシ英国俳優を見ていきましょう。筆者が紹介するまでもなく有名な俳優ばかりなので「もう知ってるよ!」という方もいるかとは思いますが、しばしお付き合いください!

コリン・ファース

英国俳優の中でも「イケオジ」の代表格といえば、やはりコリン・ファースではないでしょうか。若かりし頃の彼もそれはそれはハンサムなのですが、歳を重ねるごとに渋さや色気も加わり、その魅力はとどまるところを知りません。

さらに身長も190cm近く、身体のほとんどが足なんじゃないかというスタイルの良さ。そんなスタイルで品のいいスーツを着られた日には、もう好きになる以外の選択肢がありません。

演技力の高い英国俳優たちの中でも、彼の演技には特に惹きつけられるものがあります。映画「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズでは真面目だけどちょっと抜けている弁護士を演じたかと思えば、映画『英国王のスピーチ』では実在した吃音症の王をリアルに演じ、映画「キングスマン」シリーズでは大胆なアクションを披露。

役柄ごとにまったく異なる表情を魅せる彼のことを、新しい作品を観るたびに好きになってしまいます。

おすすめ作品

  • 『キングスマン』(2014年)
  • 『英国王のスピーチ』(2010年)
  • 『マジック・イン・ムーンライト』(2014年)

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ベネディクト・カンバーバッチ

近年はマーベル作品の映画『ドクター・ストレンジ』などにも出演し、どんどん役柄の幅を広げているベネディクト・カンバーバッチ。英国きっての実力派俳優と名高い彼の存在を、2010年から放送されているBBC制作のドラマ『SHERLOCK』で知った人も多いのではないでしょうか。

『SHERLOCK』のシャーロック・ホームズ役や『ドクター・ストレンジ』のストレンジ役、さらに『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のアラン・チューリング役など、個人的に気難しい天才の役を演じさせたら彼の右に出る者はいないと思っています!

それでいて舞台挨拶時には茶目っ気たっぷりな動きを見せるものだから、ギャップにやられた人はきっと筆者以外にもいるはず。個人的な彼のおすすめポイントは、「声」。深みのある低い声は耳触りがいいので、「普段は吹き替えで映画を見ているよ」という人は騙されたと思って1度字幕版で彼の声を聞いてみてください。

おすすめ作品

  • 『SHERLOCK』(2010年〜)
  • 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014年)
  • 『ドクター・ストレンジ』(2016年)

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ベン・ウィショー

優しげで柔らかい雰囲気が魅力の癒やし系英国俳優ベン・ウィショーは、「007」シリーズのQ役で一躍有名になりました。いくつになってもあどけなさの残る笑顔や、思わず抱きしめたくなるような仕草で、世界中のファンの心を掴んでいる彼。特に代表作である「007」シリーズのQ役のビジュアルは、メガネ男子好きにはたまりません。

さらにイギリスの名門演劇学校・英国王立演劇アカデミーを卒業している彼は、その演技も折り紙付き。これまでに出演した作品では、英国アカデミー賞やイギリスで最も権威のある演劇の賞とされるローレンス・オリヴィエ賞を受賞しています。

固定の役柄に囚われることなく、どんな役柄にも染まる彼は「カメレオン俳優」と呼ばれることも。さまざまな作品を通して推しの色んな姿が見られることは、筆者を含むファンにとって非常に喜ばしいです。

ちなみに彼は映画『パディントン』で、主役の可愛らしいクマ・パディントンの声を演じているのですが、それがまた可愛らしいのです…。ストーリーも面白く英国の街並みも堪能できるいい映画なので、観てみてくださいね。(ちなみに吹替版では、パディントンの声を松坂桃李が演じています。こちらも意外とハマり役…!)

おすすめ作品

  • 『パディントン』(2014年)
  • 『リリーのすべて』(2015年)
  • 『007 スカイフォール』(2012年)

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エディ・レッドメイン

世界中で大ヒットを記録した映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主人公であるニュート・スキャマンダー役を演じたのは、ロンドン出身の俳優エディ・レッドメイン。1440年に設立された英国屈指の名門・イートン校出身の彼は、なんとウィリアム王子と同級生です!(余談ですが制服好きの人は、「イートン校 制服」で検索すると幸せになれます。)

さらに彼は卒業後、これまた名門のケンブリッジ大学で美術史を学んでいます。華々しい経歴を持ちまさに「英国紳士」である彼は、大学在学中に演技の道を志すことに。俳優として活動を開始したあと、2015年には映画『博士と彼女のセオリー』のスティーヴン・ホーキング役でアカデミー主演男優賞を受賞しました。

彼が演じた役の中で筆者が1番好きなのは、ベタですが「ファンタビ」のニュート役。人と目を合わせないコミュ障な感じも、それでいて動物にはたっぷりと愛情を注ぐ姿も、愛さずにはいられません。沼が深すぎて気がついたら3回も映画館に観に行っていました。怖い怖い。

おすすめ作品

  • 『リリーのすべて』(2015年)
  • 『博士と彼女のセオリー』(2014年)
  • 『ファンタスティック・ビースト』シリーズ(2016年〜)

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英国俳優は最高!一緒に沼に落ちましょう

名優が多いと言われている英国俳優は、1度足を踏み入れると底なしの沼。彼らのことを知れば知るほど、深みにはまっていきます。

ここで紹介する彼らの魅力はほんの一部に過ぎないので、この記事を読んだあとはぜひ自分の目でその素晴らしさを確かめてください。

「まだ英国俳優が出演する映画をあまり観たことがないよ!」という人は、記事内で彼らの代表作を紹介しているので、手始めにそこからチェックすることをおすすめします。ぜひ一緒に英国俳優の沼に落ちましょう!

この記事を書いた人

kyoko.

英国と映画をこよなく愛する女。酒とつまみは必需品。
最近はBTSとTXTにもお熱。