現在、ラーメンは日本の国民食と言えるほどの人気。
「醤油、味噌、豚骨、塩、つけ麺、まぜそば」などアナタの好きな味は何ですか?近年では様々な味のラーメンが出てきており、まさにラーメン群雄割拠の時代とも言えます。
ラーメンであってラーメンではない。そんな表現が1番しっくりくる懐かしい味。名古屋発祥、東海地区を中心に展開する「スガキヤ」をご紹介します。
スガキヤの魅力といえばやっぱり一番は圧倒的なコスパの良さ♪なんといってもこの時代にあったかいラーメンが1杯360円で食べられるんです!
名古屋&東海圏に住んでいる人は子供の頃からソウルフードとして食べ慣れた味。
ラーメンはもちろん、ご飯メニューからラーメン以上の人気とも言われるデザートまで幅広く紹介していきます。
スガキヤってどんな店?
スガキヤの歴史
1946年3月に名古屋栄にて「甘党の店」を開店、1948年にメニューにラーメンが加わり、店名が「寿がきや」に。
なんと、驚くことにラーメンは後からで、最初はスイーツから始まっていたのです。ぜんざいを始め、スイーツが美味しいのも納得できます。
※記事掲載時は岐阜県、愛知県、三重県、静岡県、滋賀県、大阪府、京都府、兵庫県で283店舗となっています。
スガキヤ人気キャラクター「スーちゃん」
1958年生まれのスガキヤのマスコットキャラクター「スーちゃん」。可愛らしい形で様々なグッズも出ているほどの人気。(私はスマホ用のキーリングを使用しています)
実はスーちゃんには家族がいるんです。左から、ラーパパ、メンママ、スーちゃん、弟のプーちゃん、犬のうーと猫のみゃー。
パパ、ママと全部つなげていくと…「ラーメンスープ、うみゃー」(名古屋弁です!)
スガキヤといえば「ラーメンフォーク(先割スプーン)」
初めてスガキヤを食べる人が驚くのが独特なフォルムのこのラーメンフォーク。ラーメンフォークの誕生した経緯は、先代社長が割り箸を無くしたいという想いから。
例えるならフォークとスプーンの一体化とでも言えるでしょうか。
ラーメンフォーク1本でスープと麺の両方を一緒に食べられ、箸とレンゲを持ち替える手間がない分、集中してラーメンを楽しめます。更に、 ラーメンを食べた後そのままデザートに使えて便利です笑
そして、なんと!!そのラーメンフォークは芸術品として認定されていて、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で展示販売される程のクオリティ。高いデザイン性とエコの精神が認められたのでしょう笑
手に入れたい人は通販の他、国内外にあるMoMAミュージアムショップで購入可能です。
ちなみに、現在のラーメンフォークは2007年に「新ラーメンフォーク」としてリニューアルされた2代目デザイン。
中央にフォークを配置した対称形となり、左利きの人にもより使いやすくなったそう。歯が4本となり、より麺がすくいやすくなったのもポイントです。
デザート用としても使える子ども向けの小サイズ版も同時期に導入されました。
東京表参道の「MoMA STORE」店頭のほか、WEBでの購入も可能となっております。
フードコートには欠かせない「呼び出しベル」
フードコートのマストアイテムであり、今では当たり前になった呼び出しベル。正しい名称は「ソフトコール」と言います。
実はこれを日本で最初に導入したのはスガキヤなのです!お客様に気持ち良く食べてもらうことに加え、スタッフのオペレーションの負担を減らすことも考え導入したとのこと。
心配りの高さを感じられて、より一層とスガキヤを美味しく頂けますね。
スガキヤのラーメンメニュー
東京や大阪の友人から「ラーメンであってラーメンじゃない」と言われたスガキヤのラーメンを紹介していきたいと思います。
和風だしが利いた白濁ツユ、定番看板メニュー「ラーメン」
スガキヤのスープは和風とんこつ味。「豚がら」より抽出した豚骨スープと、昆布や魚介からとった「だし」を合わせることで、スガキヤのあの独特な味を生み出しています。
とんこつ独特のくさみもなく、かといってさっぱりし過ぎている訳でもなく、良い塩梅で濃厚な魚介豚骨スープなのです。
少しちぢれた黄色がかった細麺と、脂身多めの小さいバラチャーシュー、ハードめのメンマ、長ねぎ。
どこかノスタルジーを感じる麺とスープと具のバランスが、この値段と合間って長く慕われてきているのです。
また、スガキヤのオリジナルこしょうがラーメンにはとても合います。
ちょっとしたアクセントにもなりますので、ラーメンを半分ほど食べ進めてから入れるのがオススメです。
夏季限定「ざるラーメン」
ざるに盛られた冷たい麺がツルツルと美味しい一品です。醤油つゆ、胡麻つゆの2種類の付けダレが美味しいです。私は特に胡麻が香ばしい胡麻つゆがお気に入りです。
まさに夏に欠かせないメニューとなっています。
期間限定「あさりラーメン」
スガキヤの歴史の中でも過去販売されたことのない完全初登場の商品。
いつものラーメンに旨味が詰まったアサリをたっぷり合わせて贅沢に仕上げています。スガキヤ定番の魚介豚骨スープですが、濃厚なエキスが溶け込むことで一層奥深く優しい味わいに。
香りの良さとアサリのプリプリ食感を何度も楽しめるのも美味しさのポイント。
子供や女性に「ミニラーメン」
子供や女性にとって嬉しい小さいサイズ「ミニラーメン」。サイドメニューやスイーツまで食べたいけど、ラーメンを食べ切れるかどうか分からない時にオススメ。
ミニサイズといっても普通のラーメンの約3分の2はありますので、少食の方にとっても満足できるでしょう。
ラーメン以外のサイドメニュー
サラダ
玉ねぎドレッシング付きのコーンが乗ったサラダ。シャキっとした鮮度の良さが美味しく、ラーメン屋にありがちな野菜不足を補ってくれます。
サラダは単品190円で総額440円になるところ、セットにすると300円になり、非常にお得ですので迷わずセットにしましょう。
五目ごはん
お揚げが沢山入った五目ごはん。程よい醤油味でまぜご飯のようなイメージです。こちらも地元の人にとっては定番のサイドメニュー。ガッツリ食べたい方にはラーメンと五目ごはんとのセットメニューがオススメです。
鳥せせりの炭火焼き丼
トロみのある甘辛の醤油ダレがかかった「鳥せせりの炭火焼き丼」。せせりの特徴である強い弾力はそのままに、ぷりっとした歯応えで香ばしい焼き鳥に。
ネギと半熟卵を一緒にかき込むと旨味のバランスが口のなで完全になり、ご飯がどんどん進む美味しさ。
こちらもガッツリいきたい方はマストなサイドメニューと言えるでしょう。
デザート、スイーツメニュー
ラーメンで程よくお腹が満たされれば、ラーメンの塩味によって口が甘さを求めます。そこで注文したいのがスイーツです。スガキヤ創業当時は甘味の店だったのは前述した通りです。そんなスガキヤの人気スイーツメニューを見ていきましょう。
クリームぜんざい
ラーメンを食べたばかりの後でも飲むように食べられるスガキヤの「クリームぜんざい」
名古屋のソウルフードと言われるスガキヤを愛する地元民にとって、ラーメン+クリームぜんざいは当たり前のコンビネーションです。
スガキヤの創業当時から、温かいぜんざいはメニューにあったようですが、それがいつの頃からかソフトクリームをトッピングしたクリームぜんざいに進化。
使われている小豆は、スガキヤが厳選した北海道産の上質大納言小豆です。大納言小豆は小豆の中でも特上レベルで知られており、ふっくら大粒の豆と甘みが強いのが特徴。
サラサラした低粘度の小豆と、みずみずしいソフトクリームのバランスは、スガキヤのラーメンを完食した後でもペロリと完食できる黄金バランスなのです。
わらびもち
きな粉がたっぷりと掛けられていて、わらびもち自体は、形はしっかり保られつつも食べればゼリーのようなトロトロの食感。幸せな気持ちにしてくれる柔らかい口当たりは満足すること間違いなし。
黒蜜はわらびもちに練り込まれているのか、しっかりと絡められているのか、餅自体に甘さがついています。
甘いもの好きはもちろん、デザートに一品何か食べたい方にはオススメです。
ソウルフードとしてのスガキヤ
スーパーやショッピングモールで気軽に
アピタ、バローやAEONなど、地元のスーパーやショッピングモールのフードコートに入っています。買い物帰りにフラッと立ち寄って買っていく方がほとんど。
近年ではパチンコ店の敷地内に併設されている店舗が増えたり、昔からのカタチとは違った展開をしています。
子供から大人までDNAに刻まれた味
よく地元の学生達が、学校帰りに購入しているのを見かけます。
ラーメンをガッツリ食べる男子学生から、ソフトクリームやぜんざいをおやつ的に食べる子供など、小さい頃からスガキヤに触れていて、あの独特の味を身体が覚えているのです。
大人になると様々なラーメンを食べて色々な味に触れるのですが、大人になってからも、その懐かしさとどこか依存性のある味で、しばらく食べてないと無性に食べたくなるのが、スガキヤの味なのです!
まとめ
安くて気軽に食べられる上にスイーツもあるファーストフード店。このスタンスを続け、地元民に長く愛されてきたスガキヤ。東海地方に住む人にとってラーメンといえばスガキヤ!という程、遺伝子レベルで刻み込まれています。
スガキヤの店舗でしか味わうことができない特別な味があります。
東海地方に来た時は、是非チャレンジしてみて下さい。